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五輪王手のU-23代表、バーレーンとの最終戦へ清武「勝って決める」

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 ロンドン五輪アジア最終予選は明日14日、最終戦を行い、U-23日本代表はホームの東京・国立競技場でU-23バーレーン代表と対戦する。C組で2位シリア、3位バーレーンに勝ち点3を付け、首位に立つ日本は引き分け以上で自力での1位突破が決まり、5大会連続の五輪出場権を獲得する。チームは試合前日の13日、国立競技場で公式練習を行い、最終決戦へ非公開で調整した。

「ホームの国立で、何としてでも我々の手でオリンピックの切符を勝ち取りたい」。練習後の記者会見で関塚隆監督は力を込めた。2010年10月のチーム立ち上げから約1年半。目標としてきたロンドン五輪出場決定の瞬間が目の前まで来た。

 引き分け以上で首位突破が決定。負けても、得失点差の関係で大敗しない限り、優位な立場にいる。しかし、選手たちの頭にあるのは勝利だけ。最終予選初戦となった昨年9月21日のマレーシア戦(2-0)以来の五輪予選となるMF清武弘嗣(C大阪)は「勝って(五輪出場を)決めることだけを考えている」と力説した。「すごくいい準備ができた。相手どうこうより、自分たちのサッカーをすること」。清武がそう言えば、FW大津祐樹(ボルシアMG)も「自分たちのサッカーをやることが第一。自分たちがいいサッカーをすることが大事」と呼応する。

 大津が2戦連発ゴールを決めた昨年11月22日のバーレーン戦(2-0)、同27日のシリア戦(2-1)は、A代表に招集されていた清武が不在。今年2月5日のシリア戦(1-2)、同22日のマレーシア戦(4-0)は清武が直前に負傷離脱し、大津はボルシアMG側が招集に応じず、不参加だった。昨年3月に行われたウズベキスタン遠征には清武も大津も参加し、3月26日のウズベキスタン戦(0-1)でそろって先発出場しているが、五輪予選では初共演となる。

 それでも大津は「やりやすいというか、自分も生かせるし、生かしてもらえる。いい関係でプレーできそうだし、試合をやるのが楽しみ」と連係にも自信を見せる。ザックジャパンでも貴重な戦力になっている清武と、ドイツで成長を続ける大津。U-23世代屈指のアタッカー2人の共存は、チームをさらなる高みへ導くはずだ。

「得点が大事。先制すれば流れもよくなる。練習からイメージはつかんできている。先に点を取ることが大事」と大津。引き分けを狙うつもりなど毛頭ない。勝ってロンドンへ。聖地・国立で、5大会連続の五輪切符は勝利でつかみ取る。

(取材・文 西山紘平)
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