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“ヒデ2世”U-19代表候補MF野津田「U-20のワールドカップに行きたい」

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 サンフレッチェ広島期待の新星MFがU-19日本代表候補合宿で存在感を示している。高校2年生ながら10日のJ1開幕戦、広島対浦和戦でベンチ入りを果たしたMF野津田岳人(広島ユース)は左サイドの主力候補。「チームで3-6-1の真ん中をやっているんですけど、代表は久しぶりのサイドで、若干戸惑いとかがあった。でも(代表は)久しぶりということで自分としてもアピールしたかったし、積極的に前に仕掛けていこうと思っている」と意欲を見せるMFは13日午前のゲーム形式練習ではスルーパスでFW白崎凌兵(清水)のゴールをお膳立てし、自らのドリブル突破とラストパスによってMF田鍋陵太(名古屋)のゴールを導き出した。

 ピッチ全体を見渡す視野の広さと自信の高さをうかがわせるボールキープ、力強いドリブル、そして得意の左足を駆使してチャンスをつくり出すゲームメーカー。隙あらば自らゴールを陥れる得点力の高さも魅力だ。トップチームのキャンプで結果を残し、一部報道では“中田英寿2世”とも評されている逸材。新シーズンはこのままユースチームには戻らず、トップチームに帯同することになりそうだ。トップチームで経験を積んできたことは本人に手ごたえを与えており「前を意識できるようになって、あとは状況判断だったり、落ち着いてプレーできるようになった」

 昨年のプレミアリーグチャンピオンシップでは先制PKを決めるなど日本一に貢献し、MVPを獲得。U-18日本代表としてAFC U-19選手権予選にも出場した。ただ満足することなく、代表チーム入りへ高いモチベーションを持っている。理由は日本が8強へ進出した昨年のU-17W杯メンバーに落選したこと。「自分はアンダー17で代表落ちたし、だから19では残って20のワールドカップは行きたいという気持ちがあります。レギュラーをつかんでこのまま継続して自分を出していきたいです」。U-17W杯に出場できなかった無念は、主力としての出場を目指しているU-20W杯で必ず晴らす。

(取材・文 吉田太郎)

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