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F東京・米本「アーリアくんの評判を上げないように…」

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 27日に小平練習グラウンドで練習を行ったFC東京。31日に行われる第4節の広島戦は、MF長谷川アーリアジャスールが出場停止となる。その代役となるのが、誰かに注目が集まったが、オフ明けのこの日、紅白戦でそのポジションを務めたのは、MF米本拓司だった。

 2度にわたる大ケガを乗り越え、20日に行われたACLの蔚山現代戦(2-2)で今季初のスタメン出場した背番号7は、広島戦の出場に「試合まで日もあるから、アピールを続けたい」意欲を燃やした。

 MF高橋秀人とコンビを組むことが予想される。高橋との連係について、「守備は良いと思う。問題はポゼッションの部分。その部分ではアーリアくんより劣ると思う。同じプレーを求められても無理なので、僕の長所を生かしたい」と、長谷川の代役を務めるのではなく、コンビとして新たな持ち味を出すことを強調した。

 また、厳しいポジション争いについても、「チャンスはいつかくると思っていたし、準備はできている。次もチャンスだと思うし、そこでつかめるかどうか」と語った。

 ただし、好調のチームの流れを崩さないか、多少、不安もあるようだ。「チームは連勝しているし、僕が試合に出て負けたらアーリアくんの評判が勝手に上がってしまう。そうならないように頑張ります。(失点)ゼロはマスト。その上で、プラス攻撃をどれだけできるか」と、意気込みを語る。

 蔚山戦でも一際大きい声援を浴び、スライディングをするだけでも歓声が上がった。試合中にも声援は聞こえるという若きMFは、「スライディングしまくろうかな」と笑顔を見せた。まだ、ケガ以前の状態まで戻っていないことは自覚している。それでも、試合に出られる喜びをかみしめながら、好調のチームにさらに勢いをつけるため、米本は走り続ける。

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