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"東京クラシック"は東京Vが制す!!移籍後初出場の杉本が早くも初ゴールで決勝点

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[4.1 J2第6節 町田1-2東京V 町田]

 "東京クラシック"は東京ヴェルディが制す。東京Vは敵地でFC町田ゼルビアと対戦し、2-1で勝利した。C大阪から期限付き移籍してきたFW杉本健勇が早くも移籍後初出場を果たすと初ゴール。これが決勝点となり、東京Vが今季初の連勝を飾った。

 試合後、決勝点を決めた杉本は「セットプレーはチャンスだと思っていた。西くんがいいボールをくれたので合わせるだけでした」と得点シーンを振り返り、「出番は来ると思っていて準備していた。後半開始早々に点は取れたが、その後に失点してしまって、軽いプレーがあったので反省しないといけないなと思う」と冷静にコメント。それでも「ゴールも決めれたし、サポーターの皆さんにも温かく迎えてもらえてよかった。来週にはまた試合があるのでいい準備をして試合に臨みたい」と話すと笑顔をみせた。3月27日にC大阪からの期限付き移籍が発表されたばかりの若手FWが早くも、移籍後初出場の一戦で結果を残した。

 かつて下部組織の対戦で“伝統の一戦”と呼ばれた一戦がJリーグで再現されることを受け、伝統的=クラシックという言葉と、ともに東京都にホームタウンを置くという面を掛けあわせて「東京クラシック」と命名されたダービーマッチ。白星を手に入れたのは東京Vだった。

 前半は互いにシュート数が少なく、なかなかチャンスをつくることができない。前半28分には東京Vがチャンスメイク。左サイドから攻め上がったMF西紀寛が放ったシュートはDFにクリアされるが、こぼれに詰めていたDF和田拓也がシュート。これはクロスバー上方へ外れた。同32分には町田がセットプレーから決定機を迎える。MF鈴木崇文のFKから最後はDF津田和樹がシュート。しかし枠を捉えることはできない。0-0のままに前半を折り返した。

 後半開始と同時に東京VはFW飯尾一慶に代えて、杉本を投入。すると開始直後の後半1分、DF土屋征夫が頭で跳ね返したボールがワンバウンドし、前線へ流れる。これを拾ったFW阿部拓馬がPA外から右足ダイレクトで圧巻のボレーシュート。強烈なミドルシュートを叩き込み、東京Vが先制に成功した。

 失点した町田ベンチはすかさず動く。失点から2分後、鈴木に代えてFW北井佑季を投入する。この采配がピタリとはまった。後半20分、FW平本一樹が右サイドから攻め込むがMF小林祐希にボールを奪われる。しかし、小林の蹴りこんだロングボールを中央のDF太田康介がカット。タメをつくると前線へスルーパスを送った。これに抜け出した北井が右足シュート。北井の2戦ぶりのゴールで1-1に追いついた。

 2度目のリードを奪いたい東京Vは後半22分、MF梶川諒太に代えて、FWジョジマールをピッチへ送った。そして迎えた後半32分、逆転をめざすチームに杉本がゴールをもたらした。西の左CKにゴール正面の杉本が頭で合わせる。フリーで放った高い打点からの一撃はゴールネットを揺らした。杉本の移籍後初出場初得点で東京Vが2-1と再び勝ち越しに成功。これが決勝点となり、東京Vが今季初の連勝に成功した。

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