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[Y☆voice163]東京VユースDF吉野恭平「トップに上がってすぐに試合に絡んでいくためにはもっとやっていかないと」

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 高校年代の注目選手にその時どきの課題や目標について聞く連載企画「Youth star voice」。第163回目は東京ヴェルディユース(東京)のDF吉野恭平主将(3年)です。
 3月にはトップチームで早くもベンチ入りを果たすなど、注目度高まる期待のボランチ&CB。ユースチームでのタイトル奪取とトップ昇格へどのような考えを持っているのか?(取材日:4月15日)

―プレミアリーグ開幕戦(対流通経済大柏、2-2)は苦しい試合だった
「最初、流経は前から来ると思っていたので、立ち上がりの失点は避けようという共通意識はあったんですけど、立ち上がりが悪くて失点してしまって本当にもったいなかった。でも前半の途中から自分たちのペースでゲームを動かせたと思う。失点したシーンでもありましたけれど、頭越えた後の対応だったりというのは、これからの練習でやっていかなければいけないと思いました」

―少しクロスの対応には課題が残った
「久しぶりのCBということもあったんですけど、今年はボランチとCB両方できるようにしたいのでこの課題を次に活かせるようにしっかりやっていきたいです」

―ただ試合終了間際のゴールで次へ向けて前向きにいくことができる
「(楠美)圭史がゴールを決めるのは珍しいので、本当に。反省すべきところは反省して、次の試合につなげていきたいと思っています」

―今年のチームの良さは
「みんな技術が高いので、ボールを動かすことだったりは本当にいいと思う」

―去年、一昨年と夏はタイトル獲っている一方で他のタイトルを逃してしまっている
「(クラブユース選手権で連覇した)夏場の後は去年も連敗が続いたり、苦しい試合が続いたけれど、そこをチーム一丸となってやっていけば去年よりもいい結果を出せる。同じ方向にベクトルを向けて頑張りたい」

―きょうのプレーにも存在感があったが
「声とかもそうですけど、攻守に渡って自分がもっとゲームをつくっていかなければいけない。今年トップに上がってもすぐには試合に出られないと思うし、トップ上がるだけじゃ自分も満足できない。トップに上がってすぐに試合に絡んでいくためにはもっとやっていかないといけない」

―自身の強みと課題は
「1対1の守備の対応だったり、相手のボールを奪いに行く力というのは自信を持っている。課題はヘディングとポゼッションのときに持ちすぎてしまってチームのリズムを悪くしてしまうことがあるので、もうちょっとテンポ良くやっていきたいと思う」

―キャプテンとしてチームの始動の時に掲げた目標は
「柄でもないですし、キャプテンになったことはビックリしていて、何もできなかったんですけど、去年のプレミアの悔しさというものをみんな持っていて、やってやるぞという気持ちで入れていると思う。ボクが特別言うということはなかったです。タイトルは全部獲りたいです」

―チームの中では意見をぶつけ合うことも?
「みんな言い方向を向いてやれている。(中島)翔哉とか結構言って来てくれる。たまにそれが悪い方向にいって分裂してしまうもこともあるんですけど、意見を言い合うのはいいことだと思う」

―トップを経験して実感していることは
「トップではボランチをやっていました。ボールを受けるとき、直前に周りをチラッと見たときには誰もいなくても、止めた瞬間ガッと懐までプレッシャーに来たりだとか、スピード感とか全然違うので上げていかないと通用しないと思いました。トップでベンチ入って試合に出られないのであれば、今はユースで中心選手としてやっていきたい」

(取材・文 吉田太郎)

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連載:「Youth star voice」

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