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全体練習に合流のF東京・DF加賀「レギュラーを取り戻す」

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 4月4日に行われたAFCチャンピオンズリーグの北京国安戦(1-1)で負傷したFC東京のDF加賀健一が、9日の練習からチームに合流し、「またサッカーができて嬉しい」と笑顔を見せた。

 磐田に在籍していた昨季終盤に痛めていた右足をかばいながらプレーした結果、知らないうちに疲労は左足に蓄積されていた。左ハムストリングス筋挫傷で、全治6~8週間と診断されていた。懸命にリハビリをこなし、予定よりも早く練習に合流できた。「リハビリはどれだけケガする前の状態に戻せるかなので、追い込まないといけません。追い込んだとしても、実際のサッカーの動きをやっているわけではないので、ここから感覚を取り戻すまでまだ時間はかかると思いますが、練習に合流できるところまで来てよかった」と安堵の表情を浮かべた。

「シーズン開幕から、(右足の不安もあり)自分の中ではあまり良いプレーができていませんでした。ずっと違和感が消えていなくて、北京戦の前にようやく消えてきたかなと思ったら、その試合で前兆もなく、いきなり左足をケガしてしまったので。今回、しっかり治すことができて不安もなくなったので、もっと自分の良さを出せるようになったと思います」

 加賀が不在の間、DFチャン・ヒョンスが台頭し、前節の新潟戦(2-0)ではDF徳永悠平もCBをこなし、無失点に貢献した。開幕からスタメン出場を続けてきたストッパーも、再びポジションを争わなければならない。「ヒョンスも、悠平も良い選手だと思うので、またレギュラー争いに加われるように。自分の良さを出してレギュラーを取り戻せるようにやれればいいかなと思います」。

 週末には05年、06年に所属していた札幌戦も控えるが、復帰を焦るつもりはない。「まだ筋肉も慣れていないので、まずは慣らしていきたいです。まだ試合に出られる状況ではないですし、札幌戦に照準を合わせているわけでもないので。再発したら全く意味がないので、しっかり治してサッカーをやりたいと思います」。

 ACLのラウンド16進出を決めたF東京は、今後も厳しい日程が待ち受ける。移籍後、万全の状態でプレーできていなかったというCBの復帰は、チームにとって頼もしい限りだ。

(取材・文 河合 拓)

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