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[トゥーロン国際]準決勝懸けたエジプト戦、宇佐美「3試合で終わるつもりない」

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 トゥーロン国際大会に出場中のU-23日本代表は27日午後6時10分(日本時間28日午前1時10分)からグループリーグ最終戦でエジプトと対戦する。25日のオランダ戦に3-2で競り勝った日本は1勝1敗の勝ち点3でA組3位。1分1敗のエジプトに勝てば、2位以内が確定し、準決勝進出が決まる。引き分けの場合も、勝ち点4の首位トルコと同3の2位オランダの結果次第でグループリーグ突破の可能性がある。

以下、オランダ戦後の選手コメント

●MF宇佐美貴史(バイエルン)
「(自分は海外でやっているので)外国人と戦う感覚はなかった。2列目は固定しなくていいって言われたので、好きに動いて、ポジションに近い人が受けるというのをやっていたのでやりやすかった。固定するよりはやりやすい。みんな触ってなんぼの選手なので」
―アシストの場目は?
「(自分で)打っても決まったかもしれないけど。まあ、可能性の高い方を選びました。でも僕のゴールってことにして下さい(笑)。1試合目より格段に良かったし、決定力が上がればもっと点は入っていたと思う。でも、まだあと1試合ある。気を抜かないようにしたい。今日勝って、(準決勝進出の)可能性が出てきた。こういう大会は結果がすべて。3試合で終わるつもりでは来てない。
―90分間フル出場で鬱憤は晴れた?
「まだまだ。一生晴れないと思う」
―前に仕掛けるプレーが多かった。
「裏にどんどん抜けていけと監督に言われていたのもあるし、相手がポゼッションしながらラインも高かった。ボールを取れたときに狙うという話はしていなかったが、ショートカウンターというのは、欧州組が多くて、染み付いていると思った」
―自然に出た?
「雰囲気でやろうと3人で話していた」

●MF高木善朗(ユトレヒト)
「メンバーに残ることは意識している。もっとペナルティーエリアに進入したい。点を取ったところはよかったけど、そこ以外で相手に脅威を与えるようなプレーを増やしたい。ゴール前で思い切りやるのが海外組の良さだと思う。やりたいことは分かるし、宇佐美とはずっと一緒にやっているので。僕ら下の世代が頑張ればオーバーエイジもいらなくなると思う。若い世代が頑張って、海外で経験したこともあるし、やれることもある。判断についても余裕がある。
 ルコキは、あれは上手さですね。アヤックスでも出てない選手だからね。アヤックスはみんなほとんど良い選手なので。日本にいたころの僕だったら、ここに選ばれることもなかった。この相手にこんなにできることもなかった。海外で成長したと感じるが、もっともっとできるとも思う。楽しかったです」

●MF齋藤学(横浜FM)
「早い時間の失点で、チームとして慌てた。このままだとズルズルいきそうだったので、点を取れてよかった。自分の形で仕掛けられているが、もっと出せる。オランダ相手でも上手く戦えた。攻撃陣はみんな海外組で、僕だけ国内。でも、関係なくできた。海外組は1対1でもボールを持てるがの強みで、上手いと思った。初めてでもコンビネーションは上手くいったと思う。時間帯によって絡めなくなったところもあった。話し合ったり、走りを増やしたりしなきゃいけないけど、初めてにしてはよくできたと思うし、3点取れたのは大きかったと思う。
 相手の17番(ルカク)はすごかった。でもアヤックスで出ていないというのはすごいと思う。比嘉くんと一緒に止められた。いきなり来て、あれを止めるのは難しかったと思う。僕は大きい選手が苦ではないし、愛媛でやったことは報われたかなと思う」

(取材・文 了戒美子)

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