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苦手のPK払拭ならず…広島GK大迫敬介「いいタイミングで飛べていたからこそ止めたかった」

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サンフレッチェ広島のGK大迫敬介

[10.16 天皇杯決勝 甲府 1-1(PK5-4)広島 日産ス]

 厳しいコースに飛んできた5本のPKに対し、ゴールを守ることはできなかった。サンフレッチェ広島のGK大迫敬介は天皇杯決勝の敗戦後、「もっとチームを救えるように頑張りたい」と奮起を誓った。

 大迫は2019年のトップチームデビュー以降、J1リーグ戦で7度のPKを経験しているが、ストップした回数はゼロ。また19年2月のAFCチャンピオンズリーグ(ACL)プレーオフのチェンライ・ユナイテッド戦ではPK戦に勝利したが、相手の失敗2本は枠外に飛んだもので、同年9月の天皇杯4回戦大分戦では10人連続で決められて敗れるなど、PKを大の苦手としてきた。

 それでも今大会に向けては課題を払拭すべく、日々の取り組みを進めていたという。「普段の練習からPKはずっと取り組んでいて、タイミングがここ数日がよく、止める回数も多かったので自信を持って臨んだ」。望んでいた形ではないながらも迎えたPK戦。実際に大迫は大きくタイミングを外されることなく、甘いコースに来たボールを止める準備は行っていた。

「ギリギリまで我慢しながら、何か駆け引きをするというより、しっかりタイミングを合わせて自分が思った方向に飛ぶだけだと意識していた」

 それでも甲府のキッカー陣が一枚上手だった。「いいタイミングで飛べていたので、だからこそ止めたかった」と悔やんだ23歳は「結果として止められなかったことに責任を感じている」ときっぱり。22日のルヴァン杯決勝ではチームにタイトルをもたらすべく、「切り替えることが大事。PKはしょうがないし、次の試合もすぐに来るのでいかに早く切り替えられるか」と気を引き締め直した。

(取材・文 竹内達也)
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