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日本代表もやっている!国体採用eスポーツ競技ウイイレをJFAがサポート

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「全国都道府県対応eスポーツ選手権 2019 IBARAKI」のロゴ

 日本サッカー協会(JFA)、茨城国体大会実行委員会、日本eスポーツ連合(jesu)は4日、共同記者発表を開き、来秋開催される「いきいき茨城ゆめ国体」(第74回国民体育大会)での国体初となるeスポーツ大会「全国都道府県対抗eスポーツ選手権 2019 IBARAKI」を3団体で共催することを発表した。

 5月に、茨城県と日本eスポーツ連合は、茨城国体にあわせ、国体文化プログラムとして都道府県対抗のeスポーツ大会(実施競技:サッカーゲーム ウイニングイレブン)を開催することを発表していたが、日本サッカー協会(JFA)が加わり、3団体での共催になる。

 記者発表会には、茨城県の大井川和彦知事、jesu岡村秀樹会長、JFA田嶋幸三会長が出席。大井川知事からは「ウイニングイレブン 2019」が実施競技(3人1組による団体戦)として採用され、都道府県予選から本大会まで実施することが発表になった。5月に発表していた部門では「青年の部」「少年の部」での開催予定だったが、「青年の部」を「オープンの部」に変更し、「年齢に関係なく楽しめるというeスポーツの特性を生かし、実力さえあれば子供であっても優勝を目指すことができる」ように形式を変更した。jesu岡村会長は、1日、アジア大会で金メダルを獲得した日本代表(杉村・相原)も「国体への出場を切望している」と明かし、「オープンの部」はアジア王者も参戦するハイレベルな大会になることが予想される。

 FIFAが2004年からeスポーツの公式競技を毎年開催し、各国のクラブがeスポーツチームを保有するなど、サッカー界がeスポーツに積極的に向き合ってきた背景を踏まえ、JFA田嶋会長は「JFAも2016年11月の理事会においてeスポーツのサッカー競技に正式に取り組むことを決定」しており、国体でのeスポーツ共催はその一歩であるとした。具体的な効果としては、現在の競技登録者100万人から「サッカーに関わる方を500万人、1000万人に」増やすためにeスポーツに関わる人にサッカーをしてもらえるのではという期待があり、一方で「代表選手も含めてサッカー選手はeスポーツをかなりやっている」ことから、サッカー競技者からeスポーツへすそ野が広がる可能性も示唆した。

 運営にあたっての具体的な役割としては、今後、詳細は詰めていくとしながらも、各都道府県サッカー協会が大会エントリー窓口になり、jesuとコナミデジタルエンタテインメントが大会運営をする方向で進めているという。

 なお、今月15日には、前哨戦となる「茨城プレ大会」が茨城県民対象に開催され、その模様は動画配信サービス(Twitch、ニコニコ動画、YouTube)にて生配信の予定。

(取材・文 石井健太)

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