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“炎上”からの再起を…ウイイレ頂上決戦で伝えたかった想い「一度離れてしまった人を戻したい」

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総合優勝を果たした西軍の選手たちが抱き合って喜ぶ

 5ジャンルから選ばれた5つのゲームで競われる東西対抗eスポーツ大会「Red Bull 5G」が5年ぶりに復活し、27日にGメッセ群馬で決勝大会が開催された。2勝2敗のタイで迎えた最終第5種目のSPORTSジャンル『eFootball2022』では、西軍代表でゲキサカFCeスポーツ所属のMayagekaが東軍代表のレバに勝利。トータル3勝2敗で西軍が総合優勝を果たした。

 勝てば優勝という大一番で登場したのが、「ウイニングイレブン(ウイイレ)」からタイトルを変えて生まれ変わった最新サッカーゲーム『eFootball2022』。9月30日の配信開始後、多数の不具合が見つかるなどして“炎上”したタイトルだったが、大会ではゴールが決まるたびに会場が沸き立つなど大きな盛り上がりを見せた。

『eFootball2022』は11月5日に「バージョン0.9.1」を配信。このアップデートでほとんどのバグは修正され、スピード感を含めたゲーム性は飛躍的に向上した。11月11日に予定されていたバージョン1.0.0へのアップデートは2022年春に延期され、現状は多くのモードが未実装だが、試合の中でのプレー面に関してはMayagekaも「会場の熱気を見ても、これだけ盛り上がるし、楽しめるようにできていると思う」と太鼓判を押す。

ゲキサカFCeスポーツ所属のMayageka

「やり込めばやり込むほど新たな発見があって、そこでの駆け引きも生まれる。この大会に向けてやり込む中で、そういう面白さも見つけられた」と話すレバは「個人的な目標として、(eFootballから)一度離れてしまった人を戻すというか、自分たちの試合を見て楽しんでもらって、『eFootballってこんなに面白かったっけ』と思われるような試合をしたかった」と胸の内に秘めていた思いを明かした。

「そういう試合が少しはできたのかなと思う」。試合には敗れたが、一進一退の白熱した攻防は見応え十分だった。ウイイレ頂上決戦となった両者のプレーには、前作までのウイイレとは異なる魅力も見ることができた。競技シーンを引っ張るだけでなく、イーフト界全体を盛り上げていこうとしているMayagekaは「今日、『eFootball2022』を見て楽しいなと思ってくれる人がいたら、基本プレー無料なので、是非ダウンロードしてやってみてほしい」と訴えた。

最終種目にふさわしい熱戦を演じたレバ

(取材・文 西山紘平)

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