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プロ見据えるU-16日本代表の飯塚DF藤井葉大、攻撃参加は「次からはもっと出したい」

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180cmで左利きとポテンシャル十分の飯塚DF藤井葉大(写真協力『高校サッカー年鑑』)

[12.31 選手権2回戦 明桜高 0-1 飯塚高 柏の葉]

 今大会注目のSBのひとりが、飯塚高(福岡)のDF藤井葉大(2年)だ。2022年10月にヨルダンで開催されたAFC U17アジアカップバーレーン2023予選に臨んだU-16日本代表に選出。全4試合のうち2試合に出場し、首位での最終予選進出に貢献した。

 選手権での初戦を終えて、「日本で最も注目される大会のひとつで、新鮮さもあって自分自身楽しめました」と表情をゆるめた。

 飯塚が本格強化に乗り出して8年目、中辻敬喜監督のもと、昨年度のインターハイ初出場に続いて選手権にも出場するなど、着実に力をつけている。山口県出身の藤井は、中学年代は同県のセイザンFCでプレーしていたが、高校年代は福岡県の飯塚を選択した。「魅力的だった」という15歳のDFは、「近代的な技術を取り入れて面白いサッカーしているなと思いました」とその理由を明かす。「結構トレーニングがきついですけど(苦笑)、やってることに間違いはない」と自らの選択に間違いはないと確信している。

 初出場の飯塚にとっては、この試合が選手権初勝利になる。勝利をよろこぶ一方で、「実力を発揮できなかった」(中辻監督)試合になってしまった。藤井も「チームとしては60点くらいですかね」と消化不良であったことを認める。満足しないのは、「初出場初優勝」という高みを目指しているからだ。

 当然、世代屈指の左SBとしても、まだまだ足りていない出来だった。「攻撃参加を4〜5回したんですけど、体力的には残っているので、次からはもっと出したいです」と次戦以降に意気込む藤井は、「チームの勝利を第一に」と前置きしつつ、「プロや大学にアピールしたい」と存在価値を出すことも忘れない。

 続く3回戦で激突するのは、飯塚と同じく「初出場初優勝」を掲げる日体大柏(千葉)だ。県予選決勝で飯塚は東福岡、日体大柏が市立船橋と、選手権優勝経験のある高校を倒してきたという点でも共通している。日体大柏の地元である県立柏の葉総合競技場を舞台に行われる3回戦は、各プレイガイドの前売りでチケットが完売。激戦必至の一戦は、本日2日の12時5分にキックオフを迎える。

(取材・文 奥山典幸)
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