[5.11 練習試合 U-21日本代表候補 0-2 全日本大学選抜]

　FW中島大嘉(札幌)は先発出場も、無得点で全日本大学選抜に0-2の敗戦。試合後の囲み取材で「まだ足りひんねんな」と悔しさをにじませた。

　大岩剛監督が率いるパリ五輪世代のU-21日本代表。3日間の候補合宿最終日に、全日本大学選抜と対戦した。35分×2本で行われた試合形式で中島は先発出場。前半25分には持ち味のスピードで相手の最終ラインを強引に突破するも、相手GKに阻まれた。

　前半27分には巧みなポストプレー。右サイド後方のDF成瀬竣平の縦パスを、中島が降りてきて巧みなワンタッチ。前線のMF佐藤恵允の突破につなげた。守備時には、自陣PA内で188cmの高さを生かす。高身長とバネを生かしたハイジャンプで空中戦で勝利。前半35分間のみの出場で、攻守において存在感をアピールした。

　中島は試合を振り返り、「チャンスは二度あったと思うんですけど、あれを決められなかったので悔しいところ。決めないと意味ない。必ず一試合に1点は取れるような選手にこれからなっていかないといけない」と語った。得点面以外では「試合前にイメージトレーニングしていたようなプレーはある程度見せれた。悪くない試合だった」と自身のプレーを総括した。

　一方で、初対面が多かった今回のメンバーとの連係面では不足を感じた。「もっと要求してよかったかな」とポツリ。自身の動きと味方のパスのタイミングがマッチしなかったようだ。

　連係の改善はより積極的なコミュニケーション。そして、自クラブでの活躍が鍵になるという。「まだ足りひんねんなって再確認できた。これからリーグでも、ルヴァン杯でも、インパクトのあるヘディングでのゴールを増やしていけば、一緒にプレーしていなくても(自分の動きが)浸透していく。初めてやるメンバーの中でも使ってもらえる。また練習します」。今回は“大器”の片鱗を垣間見せたのみ。真価発揮のため、再び自クラブでの活躍を目指す。

(取材・文　石川祐介)

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