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松木玖生まさに有言実行…前日には「出たら絶対に結果を残す」、今大会初出場で豪快ボレー弾

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MF松木玖生が“有言実行”弾

[6.9 AFC U23アジア杯GL第3節 日本3-0タジキスタン タシケント]

 グループリーグ突破が懸かった最終節タジキスタン戦で、今大会初出場のMF松木玖生(FC東京)が豪快ボレーで初ゴール。「ふかさないように考えて打ったシュートが決まったのでよかった」と振り返った。

 1勝1分で最終節を迎えた日本は、引き分け以上でグループリーグ突破が決定。前節から先発を10人変更し、試合に臨んだ。松木もその中の一人で今大会初出場。前日の練習後の囲み取材では「すごくうずうずしていました」と語り、「出たら絶対に結果を残してやるという気持ちがあります」と意気込んでいた。

 松木は序盤から果敢にゴールに迫ると、前半11分にその瞬間がやってくる。左CKからPA中央のDF馬場晴也が巧みなタッチでPA右へ。ふわりと浮いたボールを松木が豪快に左足ボレーで打ち抜く。鋭い弾道がゴールネットに突き刺さった。

「晴也くんにボールが行ったときに、自分が呼んだらすごく冷静な判断をしてくれた。そこでボールが来て、あとはふかさないように考えて打ったシュートが決まったのでよかったです」

 さらに前半には再び決定機。前半44分のPKチャンスでキックポイントに立つと、左足シュートを放った。しかし、相手GKの逆は突いたが、ボールは左ポストを直撃。松木は天を仰ぎ、頭を抱えた。「気負いすぎたというか狙い過ぎた。GKを見て蹴れたんですけど、甘かった」。惜しくも連続得点とはならなかった。

 松木は後半29分まで走り切って途中交代。有言実行で勝利に大きく貢献した。大岩剛監督も「これぞ松木、ですよね」と称賛。「ああいう勝負強さを持ち得ているというのは再確認しました。そこだけじゃなくて献身的なところも。派手さはないけど、みんなが期待をしているところで期待を上回るようなことをやってくれる」と目を細めた。

 日本は3-0で勝利し、他会場の試合の結果も含め、グループDの2位が確定した。12日の準々決勝ではグループCを首位で通過した韓国との対戦になる。「注目される試合になる。自分たちも負けるわけにはいかないので、ベストなプレーをできるように、いいコンディションを作りながら試合に臨めたら」。さらなる活躍に期待が懸かる。

(取材・文 石川祐介)
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