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U-21日本代表で手にした悔しさと経験…松岡大起はパリ五輪に気持ち新た「また帰ってから競争になる」

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MF松岡大起(清水)

[6.18 AFC U23アジア杯3位決定戦 日本3-0オーストラリア タシケント]

 U23アジア杯3位決定戦で勝利し、3位入賞を果たした日本。MF松岡大起(清水)は半月に及ぶ戦いを終え、充実の表情を浮かべる。「この大会で、自分自身できたところと、もっともっとやらないといけないと思ったところがたくさんある。そういったところは突き詰めていこうと思っています」。試合後、今大会を振り返った。

 準決勝でウズベキスタンに敗れた日本は、3位決定戦に回った。オーストラリアとの対戦は、前半7分にMF佐藤恵允(明治大)が先制点を挙げ、同39分にはオウンゴールで追加点。後半18分にはFW藤尾翔太(徳島)がダメを押し、3-0で快勝となった。

 松岡は中盤のアンカーとしてフル出場。守備の要として、そして攻撃の起点として動き続け、この試合のプレーヤー・オブ・ザ・マッチにも輝いた。だが、当の本人はこの試合の出来に「自分自身、全然満足はしていない」。頂点に立つことは叶わず3位入賞という結果に「いまだにすごく悔しい」と本音も覗かせた。

 今年3月に発足した大岩剛監督体制には、遅れて参加した。1月下旬の負傷が長引き、3月のドバイカップU-23やその後のトレーニングキャンプにも参加はできず。徐々にクラブで実戦の感覚を取り戻しつつ、今大会のメンバーとして6月に初招集となった。「ここに来て、しっかり国際試合を経験できて、本当によかった」。途中出場も含めれば、全6試合に出場。大きな経験値を手にし、大会を終えた。

 5月末には、J1リーグで歴代2番目の年少記録となる20歳11か月28日での100試合出場を達成。だが、世代を牽引する実力者に慢心はない。松岡は改めてパリ五輪への思いを語る。

「オリンピックは最後まで誰がメンバーに入るかわからない。結果を出し続ける選手だったり、チームで活躍する選手が、そういったところにつながる。まずはこの大会でしっかり評価を得られた。また、帰ってから競争になる。しっかりそこの競争に打ち勝って、コンスタントに国際大会や海外遠征に呼ばれるように。自分ももっとやっていかないといけない」

 日本に帰国したら、再びJリーグでの戦いが始まる。「こっちも暑かったですけど、最後はうまく順応できた。日本もこれから暑くなる」。24年の夏に向け、その向上心はまだまだ燃え続ける。

(取材・文 石川祐介)
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