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森保監督がE-1選考方針を明言「長友、大迫勇也、酒井宏樹は招集しない方向」パリ世代J1組を“数名”抜擢へ

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 日本代表森保一監督が28日、報道陣のオンライン取材に応じ、7月に行われるEAFF E-1選手権の選手選考について「長友(佑都)、大迫勇也、酒井宏樹は招集しない方向で考えている」と明言した。前回の取材対応時には「基本的にはこれまでW杯に出場してもらった選手は招集しない方向で行こうと思っている」と述べるにとどまっていたが、今回は選手名にも踏み込んだ。

 E-1選手権は国際Aマッチウィーク期間外に行われるため、招集できるのは国内組のみ。森保監督は「W杯に向けての戦力として可能性のある選手、Jリーグで活躍している選手、U-21日本代表でU23アジア杯で活躍した選手たちを数名、選んでいきたいと思っている」と招集方針を明かした。

 そこではロシアW杯で主力を担ったDF長友佑都(FC東京)、FW大迫勇也(神戸)、DF酒井宏樹(浦和)をカタールW杯に向けてテストするよりも、経験の少ない選手の抜擢を行っていく見込みとなった。その一方、他にも森保ジャパン招集経験を持つ国内組の中にも主力のGK権田修一(清水)をはじめ、GK西川周作(浦和)、DF昌子源(G大阪)、FW武藤嘉紀(神戸)といったW杯経験者がいるが、指揮官は「(名前を挙げた3選手の)他の選手は状況を見て考えていきたい」と招集の可能性を残した。

 そうした中、特に注目が集まるのはパリ五輪世代を担うU-21日本代表からの選出だ。A代表経験を持つのは今年1月の国内組合宿に選ばれていたFW鈴木唯人(清水)、MF松岡大起(清水)のみで、通算キャップ数はいずれもゼロ。森保監督は「経験の上ではまだベテランの選手と比べると経験値は浅いと思うので、一緒に戦う他の選手からいろんなことを吸収してもらい、E-1の活動をいい刺激にしてもらい、所属チームでの成長につなげてもらいたい」と期待を語った。その一方、MF山本理仁(東京V)らJ2組は期間中にリーグ戦が組まれているため招集外となる見込み。指揮官は「パリ五輪世代の選手を何人か招集したいとは話しているが、基本的にJ1の選手を招集したい」と述べた。

 U23アジア杯での戦いぶりをスカウンティングしながら「全体的にレベルが上がったなというふうには思って見ていた」という森保監督。「対戦国のほとんどは2歳年上の年齢の中、日本はU-21ということで大会に臨んでいて、全体的に非常に個々のレベルが高く、戦術の理解能力が高いなと思った。選手を見ていると、すでにJ1でもレギュラーとして戦っている選手も多いし、J2も含めるとすでに試合経験豊富であるなという印象を受けた。日本のサッカー全体のレベルがより若い選手からいい経験を積んで、すでに国際舞台に出られるような力をつけていると思って見ていた」と振り返った。

 もっとも「U21のカテゴリとか、U23のカテゴリではなく、世界的に見ればA代表でバリバリ活躍できる選手がもっと多くてもいいかなと思っている」とも断言。「代表活動を通じていい経験をしてもらい、短い期間でも成長してもらい、代表活動の活動経験を持って所属クラブで成長できる刺激を持って帰ってほしい。またクラブ全体にその刺激を波及させほしい、クラブを引っ張ってほしい」とし、E-1選手権を通じてさらなる成長を求めた。

(取材・文 竹内達也)
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