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森保監督が日韓戦メンバー編成に言及「香港戦を基本に…」前日練習に26人全員参加

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 日本代表は26日、EAFF E-1選手権最終戦・韓国戦(27日・豊田ス)の前日練習を愛知県内で行った。報道陣に公開された冒頭15分間には26人全員が参加し、ウォーミングアップを実施、その後、韓国戦に向けた戦術トレーニングを行ったとみられる。

 初戦の香港戦では6-0で勝利したが、第2戦の中国戦には5バックで守る相手を攻めあぐねてスコアレスドローに終わった日本。2連勝中の韓国を上回って逆転優勝を果たすには勝利だけが条件となる。

 森保一監督は練習前に行われた囲み取材で「韓国は身体能力が高く、技術が非常に高い選手が集まっている。チームとしてもこれまで監督が作り上げてきた戦術が浸透している。インテンシティ高く、戦術的にもハイレベルな戦いをしてくる」と韓国を警戒。「韓国に勝ってE-1選手権優勝で締めくくることを目標に戦いたいし、私も代表の監督をさせていただいて、W杯に向けてやってきたが、国内最後の試合になるということで、これまでやってきたことを思い浮かべながら思い切って自分自身試合に臨みたい」と意気込みを示した。

 中国戦から中2日ということもあり、指揮官は「香港戦を基本に何か所か替えていくという考えで行きたい」と述べ、MF水沼宏太やMF西村拓真ら横浜FM勢5人を中心とした香港戦メンバーを軸に起用することを明言。それでも選手の経験を積ませることではなく、勝利のために戦っていく構えだ。

「勝って優勝するというところを選手たちも目標にしているので、勝つための選手起用を考えたい。選手にとってはW杯に向けてという思いを持ってくれていると思うし、W杯に向けた選考の場でもあることは多くの選手が考えてくれていると思う。この2試合でGKの谷(晃生)以外は先発か途中出場かの違いはあるにしても、全ての選手にプレーしてもらっている。練習から見ているし、試合でも自分がプレーできる限られた時間でどれだけのことをやったかということについて活かしてもらいたい」

 選手たちのこれまでのアピールを労った森保監督は「W杯に向けてという話題はあると思うけど、まずは選手たちの個々の力を示してもらうことと、個々の価値をE-1の戦いの中で上げていくところを監督として、指導者として環境づくりをして、選手たちが少しでも成長できるようにということをやっていきたい。そうすれば力のある選手は自然と上のレベルに上がっていくと思う。全ての選手にそうなってもらえるようにしてほしい。国内組での代表編成になっているので、国内組にJリーグの価値を示すことと、価値を上げることを共有しながら韓国戦を戦っていきたい」と国内組のプライドを示す活躍に期待した。

(取材・文 竹内達也)
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