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将来の目標は偉大な先輩SB超え、世界。U-17日本代表の強力右SB稲垣篤志が攻め上がり連発し、ヘディング弾も

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前半27分、U-17日本代表右SB稲垣篤志(浦和ユース)がヘディングシュートを決めて2-0

[8.11 Balcom BMW CUP第3日 U-17日本代表 5-1 クラブ・レオンU-18 広島広域公園第一球技場]

 世界、目標とするSB超えへチャレンジする毎日だ。浦和レッズユースに所属する強力右SB稲垣篤志(3年=浦和レッズジュニアユース出身)は今年初の年代別日本代表招集。この日はU-17日本代表の右サイドで推進力のある動きを繰り返し、ゴールも決めた。

 1-0の前半27分、MF大関友翔(川崎F U-18)の右FKから「プリンスリーグでも2点決めていて、これも自分の強みなので」というヘディングシュート。浦和ユースでも空中戦では177cmの身長以上の高さを感じさせる稲垣は、相手DFの遥か頭上から放った一撃をゴールにねじ込んだ。

 持ち味の攻め上がりでメキシコの強豪クラブを苦しめた。右サイドからグイグイと前へ出た稲垣は前半29分、PAへ潜り込んでラストパスを通した。後半13分にもオーバーラップからクロスを合わせるなど、複数のアシストを記録してもおかしくないほどのパフォーマンス。ボールロストや守備での悔いの残るプレーもあったが「結構連戦で疲れもあったんですけれども、集中してできたと思います」と胸を張る80分間だった。

 稲垣にとっては今年初の代表活動だったが、アピールに成功。「何回も呼ばれることが良いことだと思うので、1回呼ばれただけで慢心せず、自チームでアピールして何回も呼ばれるようにしていきたい」と力を込める。

 迫力のあるプレースタイルは「(浦和トップチームの日本代表右SB)酒井宏樹選手を見本と見ているので、それが要因です」と説明する。将来的な目標は酒井を超え、世界で活躍するSBになることだ。「今、レッズの監督の池田(伸康)さんも『世界に行け』と言っているので世界を、高みを目指している」。運動量などのプレー、人間性の部分も貪欲に磨いていく考えだ。

 今回のU-17日本代表の活動は浦和ユースのコーチを務める阿部勇樹ロールモデルコーチとともに参加。「(判断のところなど)学べるところがいっぱいある」という世界を知る恩師たちから学びながら、強力SBはプリンスリーグ関東優勝、プレミアリーグ昇格など秋冬の活躍を目指す。


(取材・文 吉田太郎)

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