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森保J、9月ドイツ遠征は“30人程度”招集へ!! 当初は“本番想定26人”と明言も「判断を変えた」理由

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森保一監督

 ヨーロッパ視察中の日本代表森保一監督が2日、報道陣のオンライン取材に応じ、9月にドイツ・デュッセルドルフで開催するキリンチャレンジカップ2試合では「30人程度」を招集する方針だと明かした。8月下旬の時点では、カタールW杯の登録枠と同じ26人を招集する方針を示していたが、スタッフ陣との議論を重ねた結果、招集人数を広げる方向性を固めたという。

 森保監督によると、方針を変えた要因の一つに、キリンチャレンジ杯の選手登録枠の変更があった。23日のアメリカ戦、27日のエクアドル戦では当初、ベンチ入り人数が23人に限られる予定だったが、対戦国との協議を受けてW杯と同じ26人に変更。23人登録を想定していたヨーロッパ視察出発前(8月24日)の取材対応では「カタールW杯では26人のメンバーで行くことになると思うので、その人数をターゲットに選考したい」と述べていたが、そこから「判断を変えた」という。

 もっとも登録枠26人に対し、当初の予定どおり26人を招集する選択肢もあった。もし上回る数を招集した場合、試合にベンチ入りできなかったり、ゲーム形式のトレーニングに十分に参加できないというデメリットもある。そうした要素を踏まえ、指揮官も当初は「試合に使えない選手も多く出てくると思うし、26人がいいのかなと思っていた」という。

 それでも、今回は「9月の活動で起きることを共有できる」というメリットを取る形となった。今回のキリンチャレンジカップ2試合はW杯本大会前の最後の活動期間。本大会直前には約10日間の準備期間しかないため、いわばこの活動が“事前キャンプ”にあたる。そこで選考レースをリードする選手を多く招集することで、「チームでやるべきことをより多くの選手で確認し、選手間のコミュニケーションを取ってもらうことによって、11月に向けて感覚的に話せる部分をより濃くしていくことができる」と判断した。

 森保監督は方針変更について「アメリカ戦、エクアドル戦で戦いながらもW杯に向けての準備は随所に出てくると思うし、試合に出られて把握できることであったり、チームとして共有できることが大切だと考えた」と説明。「試合に出られない選手はプレーの感覚は持てないかもしれないが、チームがどのように準備を進めていくか、どういう準備を踏まえてW杯本大会に進むかという個々のイメージづくりは非常に大切」と展望した。

 招集人数の規模については「W杯のラージグループを決めていかないといけないので、50人くらい来てもらったほうがいいくらいかもしれないが、さすがにそこまで多くは招集できない。30人くらいがマックス」と“30人規模”を示唆。欧州シーズン中に行われるため、本大会直前に十分な合宿を組むことのできないカタール大会。森保ジャパンはラージグループで総仕上げに取り組んでいく構えだ。

(取材・文 竹内達也)★日本代表など参加32チームの最新情報をチェック!!
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