beacon

“最終選考”もGK谷晃生「W杯に選ばれなかったらサッカー人生が終わるわけではない」

このエントリーをはてなブックマークに追加

日々のトレーニングで奮闘する日本代表GK谷晃生(湘南)

 2か月後に迫るカタールW杯に向け、4人のゴールキーパー陣は3枠を争う熾烈な“最終選考”に身を置いている——。それでも東京五輪を経験した日本代表GK谷晃生(湘南)は焦ることなく、日々のトレーニングに全てを出し切ることに集中している。

「一日一日学ぶことが本当に多いし、自分の良さを出しつつ、色んなものを吸収して、この先もあるので。W杯のメンバーに選ばれなかったらサッカー人生が終わるわけではない。この先、もっともっと自分が上に行くために毎日を大事にしている」

 ライバルは川島永嗣(ストラスブール)、権田修一(清水)、シュミット・ダニエル(シントトロイデン)といった経験豊富な選手たち。それぞれ持ち味は多様で、チームでの立ち位置も異なり、この先目指すキャリアも違う。谷はそこでライバル心をむき出しにするよりも、GKチームの一員としてW杯への道を共に歩んでいるようだ。

「W杯で自分が出場して、日本がまだ行ったことがないところまで行くのが目標。今の状況を目で見て、肌で感じて、吸収できるものは吸収して、そういうものを自分のサッカーキャリア、この先につなげていくことも必要だと思う」

 23日のアメリカ戦はベンチから見守ったが、ピッチ上の守護神たちから大きな刺激を受けていた。前半途中に背中を痛めた権田がハーフタイムに退き、後半開始時からシュミットがゴールマウスへ。「ああいう形でダンさんが途中から出て素晴らしいパフォーマンスをした。いつそういう状況になるかもわからないし、自分がああいう場面に立った時、どういうプレーができるかは日々もっともっと追求していかないといけない」と振り返った。

 それでも野心は随所にのぞかせる。東京五輪組がチーム内での影響力を増す中、「五輪に出た選手たちがいまこうして代表に増えてきているし、よりもっと増えるべきだと思う。どんどんそういう世代の選手たちが出てくれば強くなると思う」と断言。「この先の代表を担っていく選手たちだと思うので、自分もそういうところを担っていければ」と決意を語った。

(取材・文 竹内達也)
★日本代表など参加32チームの最新情報をチェック!!
2022W杯カタール大会特集ページ
★全64試合の日程&テレビ放送をチェック!!
2022W杯カタール大会日程&TV放送

TOP