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三笘薫、冨安との“自主練マッチアップ”を一度で切り上げた理由「その時を楽しみにしたい」

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DF冨安健洋とMF三笘薫のマッチアップ(20日撮影)

 日本代表の全体練習終了後、自主トレーニングで1対1のバトルを繰り広げるのが恒例となっているMF三笘薫(ブライトン)。毎日のようにマッチアップしているDF山根視来(川崎F)だけでなく、今回のドイツ遠征ではDF冨安健洋(アーセナル)とのプレミアリーグ対決も一度だけ実現し、報道陣の注目を集めていた。

 三笘によると、このルーティーンは「ドリブルの間合いや自分のドリブルのフィーリングを試すことがメイン。相手より自分のスピード感を確かめたりしている上でやっている」というもの。欧州移籍後の所属クラブ活動では「一度もやっていない」といい、代表活動時限定の自主トレーニングのようだ。

 日頃のマッチアップ相手はかつて川崎Fで共にプレーした山根。「いろいろな選手とやることでいろいろな対応がわかるので、いろいろな選手とやりたいけど、山根選手はフロンターレから知っていて誘ったらやってくれるので、一番やりやすい相手ということで多いという形」。とはいえ、お互いに手の内を知る者同士。「特徴をわかっているのでその上を行けるか、分析された上でやるのが大事」というメリットもあるようだ。

 もっとも三笘は「もっと強い相手がいるのは確かなので、山根選手にも全勝していかないといけないと思う」と力強い言葉も繰り出した。

 日本代表において“強い相手”と言えば、東京五輪でも共にプレーしたDF酒井宏樹(浦和)や冨安の存在が思い浮かぶ。20日には酒井とミニゲームでマッチアップするシーンが見られ、冨安とも練習後に1対1が実現していた。しかし、報道陣からの大きな注目が集まる中、勝負は互いに深追いせず一度きり。早々に切り上げたのには深い意味があったという。

「1回だけだったのでなんとも言えないけど、『やりすぎるのもよくないね』とお互いに言っていた」

 二人は同じプレミアリーグに在籍。三笘は左ウイング、冨安は右サイドバックを主戦場とすることもあり、本当の勝負の舞台を“本番”でのマッチアップに残した形だった。「試合に出た時にどんな感じか。出れるようにしたいけど、その時を楽しみにしたい」(三笘)。アーセナルとブライトンはW杯直前の11月9日に行われるカラバオ杯3回戦で対戦予定。注目対決のプロローグはすでに始まっているようだ。

(取材・文 竹内達也)
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