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8か月ぶりだからこそ見えた日本代表の変化。DF酒井宏樹「良い意味で自信を持っている選手が多い」

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DF酒井宏樹(浦和)

 約8か月ぶりに日本代表合宿に参加し、ちょうど1週間。3度目のW杯出場を目指すベテランDF酒井宏樹(浦和)がチーム内の変化を感じ取っている。

「いい意味で自分に自信を持ってる選手が多い」。そう表現した酒井は「だから、ピッチに立つ場面がなかったとしても、もしピッチに立てば自分ができる自信があるから焦っていないという、そういうスタンスの選手がすごく増えたと思う」と率直な印象を語った。

「久々に来て感じましたが、やはり皆、自信を持ってます。しかもそれが過信ではなく、チームにいい影響を与えている部分が多い。すごく良い方向に向かってるんじゃないかな、と僕自身思います」

 酒井の言葉通り、6月シリーズではMF三笘薫がディテール部分の刷り込み不足を憂いつつ指摘し、改善に向けてのアクションを起こした。今回の合宿ではMF堂安律が「監督が使ってくれれば、できる自信はある」と言い、出番がなかったとしても「前より焦っていない」と語り、途中出場した米国戦でスムーズにチーム戦術に溶け込んだ。

では、このような状況が生まれた要因はどこにあるのか。酒井はこのように語る。「(多くの選手が)海外で1人で戦い、違う文化に飛び込んでやっている。そうすると自分で考える場面がすごく多くなってくるので、精神的に成長しています」

 このメンタルの成長は、チームを着実に強固な集団にさせていく。酒井は「チームに入った時に、和を乱さないながらもいかに自分の意見を言えるか。それがすごく良い方向にむかっていると思うし、みんなで考える集団になっている」と言った。

 個人としてはアメリカ戦に先発して45分間プレー。久々ということを感じさせない安定感の高いパフォーマンスで2-0の勝利に貢献した。「この前の試合でピッチに立つことができたので、チャレンジするところと確認するところはある程度できた。(フィジカル面の)リバウンドはない」と言い、エクアドル戦に向けては「しっかりと自分が出たタイミングで自分のプレーができればいい、と思っています」と静かに意気込んでいた。

(取材・文 矢内由美子)

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