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J2契約満了からシャルケで主力…上月壮一郎の“下剋上”に森保監督「すごく好感が持てるチャレンジをしている」

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FW上月壮一郎(シャルケ)

 欧州視察中の日本代表森保一監督が8日、オンラインで報道陣の取材に応じ、ブンデスリーガで出場機会を重ねているFW上月壮一郎(シャルケ)について「日本人の可能性を示してくれて素晴らしい。他の選手が勇気を持てる姿を示してくれている」と前向きに語った。

 シャルケでブンデスリーガ4試合連続で先発出場を続けている上月は、2017年にU-17ワールドカップにも出場した元世代別代表のウインガー。Jリーグではプロの壁に苦しみ、2021年末には当時J2だった京都サンガF.C.を契約満了となった過去を持つ。それでも翌22年1月からドイツの4〜5部リーグに渡ると、昨年夏にシャルケU-23のテストに合格。昨年末にトップチーム昇格とプロ契約を勝ち取り、すぐに低迷するチームの主力に定着した。

 昇格2試合目のライプツィヒ戦ではさっそく初ゴールも記録し、森保監督が視察した今月5日のボルシアMG戦では積極的なシュート姿勢で猛アピール。たった1年間での“下剋上”劇には日本代表の指揮官も感銘を受けたようだ。

 この日、報道陣の質問に答えた森保監督は「実際にJ2にいてそのレベルでやっていた選手がドイツに渡って、カテゴリが下のリーグから始めて評価してもらって、ブンデス1部でプレーできるというのは、彼が夢を持てるサクセスストーリーを他の若い選手に見せてくれていると思う。日本人の可能性を、自信を持てるということを示してくれていると思う」と称えた。

 視察時の印象としては「試合も見たけどまだまだ技術的にはクオリティーを上げていけるところもあるし、全てを上げていかないといけない」と厳しく評したが、「がむしゃらに必死で戦っている姿はもっともっと成長すると思ったし、すごく好感が持てるチャレンジをしているなと思って見ていた」と今後の飛躍に期待を示した。

(取材・文 竹内達也)
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