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W杯で出番のなかったシュミットが第2次森保J初陣に先発「僕のキャリアにとってポジティブ」

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日本代表GKシュミット・ダニエル

[3.24 キリンチャレンジ杯 日本 1-1 ウルグアイ 国立]

 招集されているGK3人の中でただ一人、カタールW杯を経験した日本代表GKシュミット・ダニエル(シントトロイデン)が第2次森保ジャパン初陣のゴールを守った。MFフェデリコ・バルベルデ(レアル・マドリー)の個人技で1失点を喫したものの、全体を通じては安定感のあるプレーを見せ、「W杯後の1試合目に出られたということは僕のキャリアにとってポジティブなこと」と、第一歩をしっかりと踏み出した安堵感を漂わせた。

 試合の中では新たなトライがいくつかあった。その一つはボールを保持しながら主体的に試合を進めていくためのビルドアップ。ウルグアイが最終ラインにプレスをかけてきたときはシュミットもビルドアップに参加し、ポゼッション率を高めた。もともと足下の技術には定評のあるシュミットだけにバックパスを受ける回数も多かったが、おおむね安定したボールさばき。守備についても派手なプレーはなかったが、全体的に落ち着いた対応だった。

「キーパーは味方を不安に思わせないのが大事。見ている人が安心していられるキーパーになっていきたい」と語る表情にやる気がみなぎっている。「代表というのは継続して良いパフォーマンスを出さなければ呼ばれなくなる。結果にこだわって、できるだけ多くの試合に勝っていけるようにしたい。その中でチームとしての完成度を高めながらW杯を目指すというプロセスを描いていきたい」。

 そう意気込むシュミットは、「一番は自分のキャリアのため、そして、日本のサッカーが強くなるために、自分も貢献していくという強い気持ちを持ってやっていくこと。強い気持ちを持っていると自分がプレーできるチャンスも増えていくと思う」と今後3年あまりの“プロセス”を思い描いていた。

(取材・文 矢内由美子)

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