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プレミア経験者並ぶイングランド戦が先方オファーで実現…U-22日本代表・大岩剛監督「ぜひ対戦したいと言わせて頂いた」

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大岩剛監督

 パリオリンピック世代のU-22日本代表は今月、イングランドとオーストリアに欧州遠征を行い、U-22イングランド代表(10日)とU-22オランダ代表(14日)との親善試合を戦う。一部日程は国際Aマッチウィーク期間外のため、所属クラブに協力を仰いで実現した貴重なマッチメーク。大岩剛監督が1日にメンバー発表会見を行い、「非常に強い国と2試合やることができ、できる限りいい準備をして、しっかり強化試合に臨んでいく」と意気込みを語った。

 パリ五輪を1年後に控える中、大岩ジャパンがまたしても欧州強豪国との強化試合に臨む。昨年9月にはスイス・イタリア、昨年11月にはスペイン・ポルトガル、今年3月にはドイツ・ベルギーといずれも欧州遠征で対戦しており、1年足らずの間に列強国をことごとく網羅する形となった。

 大岩監督は今回のマッチメークに際し、「われわれの世代は欧州遠征が4回目になるが、この夏に行われるU-21欧州選手権に出場する国々が我々のようなチームとの試合を望んでいる。またA代表も含めたわれわれの戦いを評価してくれている」と先方からの希望があったことを明かした。

 その一方、欧州はすでにシーズンオフに入っていることに加え、U-21欧州選手権の直前調整の時期に入っていることもあり、一部異例の対応も強いられた。

 初戦のイングランド戦はJ1リーグ戦が中断期間に入る6月12〜20日の国際Aマッチウィークではなく、前倒ししての開催を要望された模様。その結果、選手の招集に制限がかかる形となり、J1リーグで出場機会を得ているFW細谷真大(柏)、MF平岡大陽(湘南)らは参加を見送る形となった。またイングランド側からはメディアも含めた完全非公開での実施を要望され、この条件も受け入れる形となった。

 もっとも、こうした対応を日本側に求めていることを踏まえると、イングランド側の本気度は高そうだ。現地報道によるとMFカーティス・ジョーンズ(リバプール)、MFハービー・エリオット(同)、MFエミール・スミス・ロウ(アーセナル)、FWアントニー・ゴードン(ニューカッスル)といったプレミアリーグ出場経験豊富な選手たちも招集されている模様。日本の選手たちにとって、世界のトップレベルを経験できる貴重な機会となる。

 大岩監督は「IW(国際Aマッチウィーク)とずれ込んだ形で試合をするので各クラブ各大学の協力を得て遠征をすることになるが、イングランド代表からこのタイミングでどうだという話をいただいたので、こちらとしてはめったにないのでぜひ対戦したいと言わせていただいた」と経緯を述べつつ、「イングランド代表と非公開だが、濃密な試合ができればと思う」と前向きに語った。

 さらにイングランド戦を終えた後にはオーストリアに渡り、オランダ代表とも対戦。大岩監督は「オランダ代表は現地オーストリアでキャンプ中なのでうかがって試合をするが、映像等で確認する限り非常に強力なチーム。いろんな経緯があってこのマッチメークが実現したので、しっかり準備して向かっていきたい」と力を込めた。

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