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浦和左SB明本考浩、驚異の2戦連続ジャンピングボレー弾「FWの血があったから」

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浦和レッズの左SBの明本考浩

[3.31 J1第6節 柏 0-3 浦和 三協F柏]
 2-0と突き放してから6分後の後半37分だった。浦和レッズの左SBの明本考浩は左サイドに流れたMF安居海渡へパスをつけると、中へ絞って勢いよく前線へ。大久保智明がPA内の深い位置からアレックス・シャルクに落とす間にゴール前まで侵入し、シャルクのクロスに合わせてファーサイドで宙を舞った。左足を一閃。鮮やかなジャンピングボレーが決まり、浦和は3-0とリードを広げた。

 3月18日の前節・新潟戦の再現のようなジャンピングボレー。「ゴールはあまり見えなかったけど、合わせることだけは意識した。歓声で入ったのが分かって、嬉しかった」と相好を崩した。

 2021年にJ2栃木から浦和に移籍加入した。1年目はハードワークとガッツあふれるプレーで主に攻撃的ポジションでレギュラーの座をつかみ、出場した33試合のほとんどがフル出場。しかし、2年目の昨年は勢いが鳴りを潜め、8月以降は先発回数が激減した。

 3年目の今季は一転して絶好調。理由を聞かれると、「考えずにサッカーをしてることだと思う」と答え、「1年目も何も考えずプレーしていましたが、2年目はちょっと責任を感じたのかもしれない。今年はプレッシャーも責任もありますけど、何より思いっきりプレーできてるのが(好調の)一番の要因だなと思っています」と自己分析する。

 左SBながら2戦連続でアクロバティックなシュートを決めていることに対しては、「もともとFWの血があったから」と胸を張り、「やっぱり、ゴール前までちゃんと行けていて、そこにボールが来ているということだと思う。アレックスのパスがフワンと来るのも分かっていたのでファーに逃げて、うまく入ってよかった」と頷きながら言った。

 身長170センチと小柄ながら空中戦にも強い、万能型のハードワーカー。今のハイパフォーマンスを続けていれば日本代表の声が掛かることも夢ではなさそうだ。

(取材・文 矢内由美子)
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