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3戦連発でキャリアハイ更新! MF金子拓郎「札幌のサッカーはWBが高い位置をとって攻撃的にいく」

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ゴール後に札幌サポーターに雄叫びを挙げるMF金子拓郎

[6.3 J1第16節 柏 4-5 札幌 三協F柏]

 自身のミスを取り返す一発だった。3-3の同点で迎えた後半24分、MF浅野雄也の左CKからのクロスを柏レイソルのGK松本健太が処理したボールは、ペナルティエリアすぐ外に構えていたMF金子拓郎の足元に転がってくる。「とりあえず、枠に飛ばす、ミートすることだけを考えて打ちました」。左足から放たれた低い弾道のシュートが、ゴールネットを揺らした。

 金子にとって悔やまれるのは、3失点目のシーンだ。3-2と北海道コンサドーレ札幌がリードしている状況で、金子は自陣でドリブルをしてDF片山瑛一をかわそうとするも、カットされてしまう。そのままショートカウンターを許して、FW細谷真大に同点弾を決められた。

「自分がとられたところから失点してしまったので、なんとか得点っていう形で取り返すことができて良かったんですけど、ああいう勝ってるときのミスだったり、ミスからの安い失点を減らしていかなければいけないと思うので、そこは反省してます」

 金子は4-3と1点リードの後半43分にピッチを退いたが、アディショナルタイム1分にFW武藤雄樹に同点とされてしまう。それでも、アディショナルタイム3分、DF田中駿汰が決めて、土壇場でこの日4度目のリードをつかんだ。田中の得点はアシストしたMF宮澤裕樹のポジションがオフサイドと判定されていたが、VARオンリーレビューの結果、ゴールと認められた。

 ベンチにいた金子は、「映像で確認していて、(オフサイドでは)なさそうだったんで。ずっと声出してアピールしてました」と決勝点の瞬間を振り返った。

 柏戦の得点で3戦連続ゴールとなった金子は、浅野と並んでチームトップタイの8ゴール目を挙げた。「コンスタントに点を取れてるっていうことは評価できますし、点を取れてるのはチームメートのおかげでもあるので、みんなに感謝しています」。2021年に記録したキャリアハイのシーズン7得点を、第16節消化時点で更新した。

 指揮官が「攻撃に特化したチーム」と標榜するチームは、現在リーグ最多の37得点をマーク。WB(ウイングバック)ながら得点を量産する金子は、「札幌のサッカーはWBが高い位置をとって攻撃的にいくっていうところでもありますし、WBをやっている以上、自分のところがドリブルではがしていかなきゃいけないと思いますし、それが札幌のサッカーだと思います」と力強く語った。

(取材・文 奥山典幸)
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