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「次の青森山田を引っ張っていく」ストライカーへの期待…青森山田中FW三浦陽が成長誓う

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[4.4 河口湖くぬぎ平スポーツ公園人工芝運動場完成記念大会 青森山田中7-1多摩大目黒中]

 上田大貴監督も「次の青森山田を引っ張っていく、高校でもできる要素を十分に持っている」と期待を寄せるストライカーが、2ゴールを決めて優勝に導いた。

 青森山田中は前半20分、ゴール前に抜け出したFW三浦陽(はる、3年)が、最初のシュートはGK林大翔(2年)に防がれたが、跳ね返りを自ら押し込む。さらに同アディショナルタイム2分にはMF高橋翠(3年)のパスから2点目を決めた。

 この日初戦の浜松開誠館中戦でも1ゴール1アシストの活躍をみせた三浦は、大会を振り返り、「シュートを打つ意識を高く持っていました。チームを勝たせることができて良かった」と白い歯をこぼした。

 個のタレントが多く、守備に自信のあった昨年度のチームでも、青森山田中は年末の中学年代日本一を競う高円宮杯U-15大会では、2回戦で優勝したサガン鳥栖U-15に0-5で大敗。Jユースとの差を痛感させられた。途中出場した三浦も「レベルが違って、フィジカルや技術でも差があって思うようにプレー出来なかった」と衝撃的な出来事として振り返る。

 上田監督はこのことで、「全国を勝つためには得点を取らないといけない」という思いを強くしたという。そのためにも三浦を「点を取れる選手にさせないといけない」と感じており、三浦には人一倍の厳しさを持って接している。「やっぱり最前線のところですごく脅威を与え続けるFWが必要。もちろん課題は多いですが、彼にはそこを求め続けます」。

 三浦自身の目標は「仕事量が違う。全部ヘディングを勝ってくれたりとか、すごくお手本になる選手」と羨望の眼差しを向ける青森山田高の先輩FW名須川真光(3年)のような選手になること。ただしまずは自分が中学年代を引っ張る存在になること。そのうえで青森山田を日本一のチームに導きたい。

「自分は決定力が課題と言われていて、悔しくてたくさん練習しています。最近はゴールが増えてきているので、そこはいいところ。ただもっとゴールに貪欲になるべきだと思うので改善できるように頑張りたいと思います」

(取材・文 児玉幸洋 取材協力 富士河口湖町)

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