beacon

前回王者・鳥栖U-15が大量4発で圧倒! 初優勝を狙うFC LAVIDAを破り、高円宮杯U-15で連覇達成

このエントリーをはてなブックマークに追加

鳥栖U-15が連覇達成

[12.27 高円宮杯U-15決勝 鳥栖U-15 4-1 FC LAVIDA 味フィ西]

 高円宮杯JFA第33回全日本U-15サッカー選手権は26日に決勝を行った。サガン鳥栖U-15FC LAVIDAの対戦は、前回王者・鳥栖U-15が4-1で勝利。初優勝を狙うFC LAVIDAを破り、連覇を成し遂げた。

 前回王者・鳥栖U-15は、5-3-2の布陣。GKは森惺舞(3年)を置き、5バックは左から左WB江頭瀬南(3年)、DF古舘宗也(3年)、DF大場章太郎(3年)、DF山口耀琉(2年)、右WB田中佑磨(2年)を並べる。アンカーにMF池末徹平(3年)。左MFは執行隼真(3年)、右MFは江下憲成(3年)。2トップはFW山崎遥稀(3年)とMF川越廉斗(3年)が入る。

 初優勝に王手をかけたFC LAVIDAは、4-2-3-1の布陣。GKは白根翼(3年)、4バックは左からDF松本里央(3年)、DF坂本航大(3年)、DF鈴木翔(3年)、DF上原悠都(3年)が並ぶ。ボランチ2枚はMF鈴木宏幸(3年)とMF甲斐田裕大(3年)。2列目は左からMF本田健晋(3年)、MF山口豪太(2年)、MF長璃喜(2年)を配置。1トップはFW中村公亮(3年)が入った。

 試合は開始1分で動く。鳥栖U-15は右サイドラインから田中がロングスローを飛ばす。敵陣PA内で混戦となり、PA右にこぼれたところを田中が右足シュート。GK白根に阻まれるが、最後は川越が押し込み、先制に成功した。

 さらに鳥栖が攻勢を強める。前半6分、古舘がドリブルで持ち込み、パスを受けた山崎がPAライン付近から右足シュート。GK白根に触れられるが、ボールはそのままゴールマウスに吸い込まれた。山崎は得点ランク単独トップとなる今大会5点目を記録した。

 早々に0-2と点差を広げられたFC LAVIDAは、前半9分に中村が右足シュートを放つが、GK森にセーブされる。持ち味の個人技とパスで攻略したいが、鳥栖U-15の個の強さに圧され、攻撃の形を作れない。

 すると、鳥栖U-15が3点目を挙げる。ボールキープした山崎の縦パスから江頭がPA左に進入。マイナス方向に折り返したところを、江下が右足ダイレクトで合わせ、3-0とさらに点差を広げた。

 FC LAVIDAは前半21分に交代カードを切る。中村に代えてFW鄭志錫(3年)を投入。同27分には、上原が右サイドからPA右に入り込む。こぼれたところを鄭が狙うが、ミートせず。決定機とはならない。

 前半は鳥栖U-15の3-0のリードで折り返す。後半からFC LAVIDAのハイプレスを受けるが、巧みにいなす。そして後半11分に再び得点。右CKを江頭が左足キック。ファーサイドから古舘が頭で折り返すと、ゴール前の188cm大場がヘディングで押し込む。4-0と勝利を決定づけた。

 反撃に出たいFC LAVIDAは、後半31分に一矢報いる。山口が中盤右でボールを持つと、カットインから左足ミドル。準決勝に続く鮮やかなゴールで1点を返してみせた。

 しかし、FC LAVIDAの反撃もここまで。鳥栖U-15は流れるような攻撃と、圧倒的な個の強さを最後まで継続。4-1の点差を守り切り、前年度に続く連覇を達成した。

(取材・文 石川祐介)
●高円宮杯第33回全日本U-15選手権特集ページ

TOP