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“J下部”同士の一戦は鹿島アントラーズつくばジュニアに軍配! PK戦の末に柏レイソルU-12を下してJA全農杯決勝戦へ

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鹿島つくばジュニアが高部JFCの待つ決勝へ

[5.5 JA全農杯準決勝 柏U-12 0-0(PK4-5) 鹿島つくばジュニア 日産ス]

 JA全農杯全国小学生選抜サッカー決勝大会(チビリンピック2022)は5日、日産スタジアムで準決勝を行い、第2試合は鹿島アントラーズつくばジュニア(茨城県/関東1)がスコアレスで迎えたPK戦の末、柏レイソルU-12(千葉県/関東3)に5-4で勝利し、高部JFC(静岡県/東海2)の待つ決勝に駒を進めた。

 同大会は北海道から九州まで9地区で予選を戦い、勝ち抜いた16チームで全国大会を開催。毎年、こどもの日の5月5日を最終日とし、3日間で行われる。決勝トーナメントには予選リーグ上位2チームが進出。準決勝は、8人制の36分(12分×3ピリオド)に加え、同点の場合はPK戦で勝敗を決める。

 1回戦で前回王者・オオタFC(岡山県/中国2)を3-1で下し、勝ち上がってきた柏U-12と、ヴィッセル神戸U-12(兵庫県/関西1)との1回戦を接戦の末(○2-1)に勝利した鹿島つくばジュニアの一戦。“J下部組織”同士の対戦は、第一ピリオド開始からピッチ中央での攻防が続いた。

 それを打開すべく、鹿島つくばジュニアFW茂呂創が相手陣地の真ん中から力強いドリブルで前進するも、柏U-12のDF陣が枚数をかけて阻止。柏U-12はGK吉口雄二郎から細かくボールを繋いで攻撃の機会をうかがうが、ゴールが遠い。

 第一ピリオドは終盤に鹿島つくばジュニアがゴールに迫る時間帯が増えるも、スコアレスで終了。第二ピリオドは打って変わって柏U-12がボールを握った。5分には、敵陣中央左サイドからMF進藤永太がフリーキックで狙うも、ここはクロスバーに直撃。対する鹿島つくばジュニアはFW土井空芽が右サイドからカットインで左足を振り抜くも、枠を捉えることができなかった。

 激戦は互いに無得点のまま第三ピリオドへ。鹿島つくばジュニアは中盤に入ったMF船越健聖がボールを散らすと、前線に並んだ土井と創茂をターゲットに攻撃を展開。7分には、DFラインの間に抜け出した創茂がシュートを放ったが、吉口が体を投げ出してゴールを割らせない。

 すると第三ピリオド12分、ここまで好守を連発していた鹿島つくばジュニアDF布袋田結太が自身の背後に抜け出してきた柏U-12の選手をファウルで阻止してレッドカード。退場と引き換えにチームのピンチを救う形となった。

 0-0で第三ピリオドを終えた試合の行方はPK戦に委ねられることに。5-4で制した鹿島つくばジュニアが決勝戦進出を決めた。

(取材・文 成田敏彬)

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