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天皇杯8大会連続出場中のFC神楽しまね、経営難でJFL退会が決定…地域リーグへの降格枠も変更へ

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JFLがFC神楽しまねについて発表

 日本フットボールリーグ(JFL)は23日、同日の理事会でFC神楽しまねの退会を承認したと発表した。

 2019年よりJFLに参加していたFC神楽しまねは、21年まで「松江シティFC」の名称で活動。昨年に現在のチーム名称へ変更された。JFL昇格後の最高成績は21年の5位で、天皇杯には島根県代表として8大会連続で出場中となっている。

 JFLは退会について「昨年度よりチーム運営に関し資金的な問題が発生し運営法人に対しては改善を促してきましたが、支払期限を設けていた労働債権や未払金等の支払いも実行されることなく現在に至っております。JFL他の15チームも『しまね』と共に今シーズンを望みここまで検討してきましたが、しまねが今シーズンJFLへの参加は難しいという判断を致しました」と説明している。実際、同クラブは選手らへの給与未払い問題が発生していることを昨年7月に公表し、5000万円を目標とする緊急支援を募っていた。

 FC神楽しまねはクラブ公式サイトを通じて「いつもFC神楽しまねに温かいご声援ありがとうございます。本日行われたJFL理事会において、資金的な問題を解決できずJFLからの退会が決定いたしました。これまで応援いただいた皆様にこのような報告をしなければならなくなったこと大変申し訳ありません」と謝罪し、「今後のトップチームや育成年代のチーム、スクール等の活動におきましては現在調整中となっています」と伝えている。

 なおJFLは2023シーズンについて、15チーム編成で行うことを併せて発表している。これまで最下位は原則自動降格となっていたが、チーム数の変更により新シーズン最下位の15位となったクラブは全国地域サッカーチャンピオンズリーグの2位クラブと入れ替え戦を行い、自動降格枠は設けないこととなった。全国地域サッカーチャンピオンズリーグの1位クラブがJFLへ自動昇格することは変わらない。入れ替え戦などの詳細は2月10日に案内するとしている。

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