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[MOM785]東京国際大FW佐川洸介(4年)_“東国のルカク”が開幕2戦連発

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FW佐川洸介(4年=C大阪U-18)

[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[4.6 関東大学L1部第2節 筑波大1-3東京国際大]

 開幕節の明治戦に続く連続ゴールがチームを勢いづけた。前半17分、左サイドからDF秋元拓巳(4年=千葉U-18)が上げたクロスがFW佐川洸介(4年=C大阪U-18)の頭にピタリ。この先制点を皮切りに、前半だけで3得点を奪った東京国際大が開幕2連勝で首位に立った。

「特長であるヘディングで決めれたので良かった」と笑顔で振り返った佐川だが、後半のチャンスをポストに当ててしまったこともあり、反省点も多い様子。「ああいうところを決めていかないと、今後きつくなる。FWとしては決めていきたいと思います」と気を引き締めた。

 昨年度は膝蓋骨の怪我でシーズンをほぼ棒に振っていた佐川だが、離脱している間に肉体改造に着手。筋トレなどで10キロほどの体重増に成功すると、高校時代から課題だったという線の細さを一気に解消した。

 もともとの特長でもあったシュートの威力はさらに増した。明治大との開幕戦では後半20分、ミドルレンジから相手DFを弾くシュートを利き足とは逆の右で放つと、ディフレクションしたボールは右ポストを叩いてそのままゴールネットに収まった。

 ただし本人は「下半身は細い」とまだまだ不満を感じている様子で、怪我をした膝周りの強化とともに、より一層のトレーニングに励んでいくつもりだ。

 中学までを埼玉県で過ごした佐川だが、高校は“プロへの近道”と考えてC大阪U-18に進んだように、今もプロ入りの夢を追い続けている。同学年で柏レイソルへの入団を内定させるMF落合陸は、“物差し”にもなっている。「練習からも陸くんから刺激を貰えている。僕個人としては得点王を目指したいです」。目標とする選手に同じ左利きのFWロメル・ルカク(チェルシー)を挙げる187cmFWが、今季大学リーグの注目ストライカーに名乗りを上げる。

(取材・文 児玉幸洋)
●第96回関東大学L特集

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