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[関東]神戸からのオファーは昨年秋…筑波大3年生MF山内翔「いつでも行けるように」

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MF山内翔

[4.6 関東大学L1部第2節 筑波大1-3東京国際大]

 相手には高校時代を共にしたMF重野祥輝(3年=神戸U-18)がいたが、感傷に浸る余裕もなかった。「自分たちの力が足りず、シンプルに相手が上だったなと思います」。今季初勝利を目指した筑波大だったが、1-3という結果に、MF山内翔(3年=神戸U-18)も完敗を認めるしかなかった。

 さらに「ボールを触れなかったことが、向こうのペースになった要因」と責任を背負い込む。特に前半はなかなかボールを受けることが出来ず、リズムが作ることができなかった。「いい選手はチームを勝たせる選手じゃないといけない」。中心選手としての自覚。小井土正亮監督が常々話す言葉が、身に染みる。

 山内は3月31日に中学、高校時代を過ごしたヴィッセル神戸への帰還を発表。トップ昇格こそ叶わなかったが、大学進学後もたびたびの練習参加を続け、昨年秋には正式な獲得オファーも届き、承諾していた。

 離れて再確認したという“神戸愛”。「練習参加に行けば行くほど、ヴィッセル神戸の魅力を感じたし、中高6年間やっているチームで、もう一回プレー出来たらいいなと思っていたので、素直に嬉しいなと思います」。すでに今季の特別指定選手としての登録も完了、MFセルジ・サンペールの今季絶望の怪我もあって試合出場への期待もかかるが、「来てくれと言われた時にいつでも行けるようにしたい」と意識を十分にする。

 それでもまだ、大学リーグでやらないといけないことは多いと自覚する。「今日を振り返ってもまだ神戸で試合に出るレベルには達していない」と話すと、「内定したからということではないけど、その分筑波でもやらないといけない。試合に出られるレベルであることを大学で示し続けていかないといけない」と気合を入れ直した。

(取材・文 児玉幸洋)
●第96回関東大学L特集

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