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[関東]高校最後は鎖骨骨折の悲運、法政大で大津高出身ルーキー日高華杜が開幕スタメン「悔しさしか残らない」

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大津高から入学したDF日高華杜が開幕スタメン

[5.14 関東大学L1部第6節 法政大0-4拓殖大 保土ヶ谷]

 新型コロナウイルス感染症の影響で開幕が遅れていた法政大が、14日にようやく今季の初戦を迎えた。スタメンには1年生で唯一、大津高から入学したDF日高華杜が並んだ。

 身体能力に優れた突破力を売りとする日高は、右WBで先発。時折見せる攻撃参加は、期待感を持たせた。しかし2点目を奪われた直後の後半11分に途中交代。「自分がイメージしていたプレーは全然出来なかった」と反省した日高は、チームも大敗に終わったことで、「悔しさしか残らない開幕戦になってしまった」と肩を落とした。

 ただ井上平監督はルーキーDFに及第点を与える。「守備でも攻撃でも前向きにプレーしてくれた」と話すと、「もっと勇気をもって行けるシーンはあったけど、このゲームで成長できるようなことを感じたんじゃないか」と今後への期待を語った。

 悔しい思いで高校生活を終えていた。大会注目選手の一人として期待された昨冬の高校選手権では、大会直前の練習試合で鎖骨を骨折。青森山田との決勝に出場したが、無理を押して結果が残せるほど、甘いものではなかった。前半40分で途中交代。チームも0-4で大敗した。

「決勝は不甲斐ないプレーをして、悔しい思いしかなかった。だから大学でやってやろうという気持ちにもなれました。最初は手術と言われたけど。手術はしなくてよくなった。その分、骨がくっつくのが遅くなったけど、大学に入るまでにいろいろな方と協力してもらって、万全で開幕することを目標にケアしてきました」

 まだまだ始まったばかり。ここから本格的にレギュラーに定着していくためには、やらなければいけないことはたくさんある。日高自身も「開幕戦に使ってもらうことは嬉しかったけど、その分上級生は悔しい思いをしている。責任を持ったプレーをしないといけない」と気を引き締めると、「チームを勝たせられる選手になりたい」と成長を誓った。

(取材・文 児玉幸洋)
●第96回関東大学L特集

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