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評価急上昇!前期出場1試合の国士舘大DF山田裕翔が全日本大学選抜入り、本田圭佑の言葉に自身を重ねる

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DF山田裕翔

 6月18日の前期リーグ戦最終節で初出場を果たした国士舘大DF山田裕翔(3年=正智深谷高)は、その後のアミノバイタルカップでもポジションを確保すると、関東王者として出場した総理大臣杯ではレギュラーCBとして23年ぶりの日本一へと導いた。

 今夏のシンデレラストーリーはまだ続く。先日、韓国とカンボジア遠征を行った全日本大学選抜に追加招集。「候補に入ったとは聞いていたけど、呼ばれないだろうなと思っていたので、素直に嬉しかったです」。直前合流となった韓国大学選抜との定期戦へは出場はなかったが、この上ないチャンスを得た。

 同選抜は韓国からカンボジア入り。U-23日本代表としてU-23カンボジア代表と親善試合を行った。山田は親善試合と別日に行った練習試合に出場。世代別代表としての出場のため、日本代表のユニフォームを着て戦うという経験もした。

 カンボジア代表の実質監督を務める本田圭佑からは、後日行った練習試合のあとに選手全員を前に話をしてもらったという。「そこで本田選手は中学時代に家長選手という天才に勝てなかった、と。でも地道に積み上げてきて、A代表で活躍できたと言っていました」。

 その言葉に自身を重ねたという山田。「失礼かもしれないけど、自分も少し似ていると感じました。自分も前期は関東リーグ1試合しか出られなくて、去年もIリーグ。でも自分のやるべきことを積み重ねることで、結果に少しずつ結びついていると思うので、そこは本田選手を通して実感できたのでよかったなと思います」と貴重な経験を振り返った。

 国士舘大は総理大臣杯を優勝。リーグで順位条件を満たさなくても大学選手権(インカレ)への出場を決めているが、現在8位の順位に満足はない。山田も「リーグを疎かにしていいとか、このままの順位でいいとは誰一人思っていない。一つでも上の順位を目指したい」と力強く話した。

(取材・文 児玉幸洋)
●第96回関東大学L特集

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