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[MOM826]東京国際大MF竹間永和(2年)_初先発MFの一撃、優勝戦線を面白く

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先制点を決めたMF竹間永和

[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[10.9 関東大学L1部第16節 東京国際大2-0筑波大 小出義雄記念陸上競技場]

 今季初のスタメン抜擢に燃えないわけがなかった。東京国際大のMF竹間永和(2年=鹿島ユース)は前半40分、CKのこぼれ球を左足で蹴り込んで先制点を奪う。「いいコースに飛んで良かったです」。強烈シュートを突き刺してチームに勢いをもたらした。

「最初は攻められていたけど、良い時間帯で先制点を取ることができた。東国らしい勢いある戦いが1試合を通してできたのかなと思います。コンディションも上がってきていたところだったので、結果を出すことでチームに還元できたことは良かったです」

 鹿島ユースから期待されて入学してきたが、ここまでは怪我に悩まされた。ルーキーイヤーの昨年は左ももの靭帯を負傷。今年に入っても左膝の内側靭帯を痛めるなど、たびたびの離脱を余儀なくされた。ただようやく9月末の延期分からベンチ入りメンバーに復帰。そしてこの日、通算2度目のスタメンのチャンスを得ていた。

 鹿島でトップに上がれないと分かった時は、他のJクラブでプロ生活を始めたいとも考えたが、東京国際大への進学を選択。同じく高卒でのプロを目指し、大学で力をつけて高校時代までを過ごしたクラブでプロ生活をスタートさせることを決めたMF落合陸(4年=柏U-18/柏内定)を目標に、残りの大学生活を過ごしていきたいところだ。

「尊敬しているし、普段からアドバイスをしてくれます。今日のスタメンも背中を後押ししてもらったので、気持ちよくプレーできたのかなと思います」

 首位の明治大が敗れたことで、勝ち点差は5に縮まった。「今年のチームは4年生の個に助けられている部分もあるけど、優勝を目指す中でいい順位にいる。このまま流れに乗っていきたいし、チームの底上げも大事にしていきたい」。明治の独走は許さない。再び東国大が勢いを加速させることになれば、優勝戦線は確実に面白くなる。

(取材・文 児玉幸洋)
●第96回関東大学L特集

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