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[MOM832]順天堂大MF金子遼太郎(2年)_裏天王山で勝利に導く逆転弾「下級生が勢いをつけないと」

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[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[10.29 関東大学L1部第20節 順天堂大3-2早稲田大 第一カッターフィールド]

 千金ヘッドが決まった。相手のミスから同点に追いついていた順天堂大は前半38分、MF岩井琢朗(2年=東福岡高)の精度の高い右CKからファーサイドに飛び込んだMF金子遼太郎(2年=大津高)がヘディングで決めて、試合をひっくり返した。

 残留圏に沈むチーム同士の裏天王山。中でも最下位の順大は、勝たなければ今節にも降格が決まってしまう可能性があった。「あのゴールで流れを持ってこれたかな」と笑みをこぼした金子も、「残留するためには2連勝がマスト。結果にこだわっていきたい」と気を引き締めた。

 ルーキーイヤーの昨年は前期リーグ戦から出場機会を得ていた金子だが、今季は立ち上げから怪我に苦しんだ。2月に腸脛靭帯炎を患うと、4か月ほどの離脱。ようやくチーム練習に復帰したかと思ったら、捻挫で2か月ほどの離脱を余儀なくされるなど、大学2年目は9月まで試合に出場することができていなかった。

 しかし離脱している間も決して無駄にしなかったという。筋トレや足りないものを補ういい期間になった」。そして新人戦でのパフォーマンスが刀野真一コーチの目に留まり、25日の法政大戦からトップチームの先発メンバーに抜擢されていた。

 リーグは残り2戦。依然として厳しい状況あることに変わりはないが、チームの変化は確実にある。「下級生が勢いをつけないと、チームに勢いが出ない。自分たちの存在で勢いづけられればいい。とにかく内容よりも結果を出せるように頑張っていきたい」。来季も1部を戦えるのか、2部になるのか。どのような結果になろうが、自分たちが答えだ。

(取材・文 児玉幸洋)
●第96回関東大学L特集

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