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[MOM836]関西学院大DF濃野公人(3年)_右SBで飛躍する元大津高10番

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関西学院大のDF濃野公人

[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[11.20 関西学生L後期第11節 関学大2-1大体大 ヤンマーフィールド長居]

 インカレ出場のために勝つしかない大阪体育大を相手に、前節で連覇を決めていた関西学院大が逆転勝ちを飾った。決勝点となった得点は前半アディショナルタイム1分、DF竹村健汰(4年=近江高)が蹴った右CKにニアに走り込んだDF濃野公人(3年=大津高)が頭で合わせて、ゴールネットを揺らした。

「インカレ前の最後の公式戦は今日だったので、いい感触で行くのと、負けて行くのとでは大きな差があると思った。去年は優勝が決まってから数試合が残っていたけど、そこを大事に出来ていなかったので、今日は勝ちを追い求めることが90分を通して出来たのかなと思います」

 サイドバックには今年から挑戦している。熊本の名門、大津高で10番を背負い、キャプテンも務める中心選手だった濃野だが、大学でに入ってからは器用さを生かして複数のポジションでプレー。そして今年の春からはチーム事情で、「全くやったことがなかった」というSBで起用されることになった。

 しかし戸惑いはなかったという。「自分は能力でどうにかするタイプではなくて、サッカーを勉強することはよくやっていた。右SBになった時も全く分からないことはなかったので、意外と監督からやってみてと言われた時にはすっと出来たと思います」。今では右SBを主戦場としていきたいと思えるほど、自分のものにできている。

 昨年度はリーグ戦でわずか1敗と圧倒的な強さをみせて関西を制した関学大だったが、インカレは初戦で阪南大に敗戦。そして今年の夏は関西予選で敗れ、総理大臣杯に出場することが出来なかった。濃野も「借りを返したい」と十分に意識を持っている。「チームの目標は関西1位だけではない。日本一を獲るというのは共通認識としてあるので、頑張りたいと思います」。2015年に関学大が優勝して以降、関東勢の連覇が続く全国大会だが、関学大は虎視眈々と王者奪還を狙っている。

(取材・文 児玉幸洋)
●第100回関西学生L特集

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