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早稲田大が内定者会見、怪我を乗り越えてプロ入り掴んだ主将DF柴田徹「湘南から世界に旅立って行けるような選手に」

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早稲田大が内定者会見を行った

 早稲田大は7日、Jリーグ・WEリーグ入団内定選手の合同記者会見を行った。

 今季は1部11位で来季の2部降格が決まった男子部だが、創部以来最多となる7名のJリーガーが誕生することになった。

 現4年生世代は1年生の終盤からコロナ禍が直撃。今季限りで退任する外池大亮監督も「厳しい時間もあったかと思います」と4年生を思いやると、「逆に学べたこと、気づけたことがあったと思う。Jリーグの舞台で発揮して、将来的に日本をリードする存在になってほしい」とエールを送った。
 
 今季の主将を務めたDF柴田徹(4年=湘南U-18)は、高校時代までを過ごした湘南ベルマーレでプロ生活をスタートさせる。柴田は今年4月に右膝前十字靭帯を断裂。大学最終シーズンを棒に振る大怪我を負った。

 一時は「プロ入りを諦めかけた」と振り返る柴田。ただ大学でサッカーを辞めることは考えず、留年も選択肢の一つと考えて、もう一度プロを目指そうと自らを奮い立たせたという。

 そんな中で声をかけてくれたのは古巣の湘南だった。「自分の可能性信じて拾ってくれたことは感謝しかない」と話すと、日本代表としてワールドカップを戦った湘南FW町野修斗や湘南OBの遠藤航を目標に挙げ、「自分も湘南から世界に旅立って行けるような選手になっていきたい」と意気込んだ。

以下、出席選手コメント
DF柴田徹(4年=湘南U-18/湘南内定)
「今年自分は大きい怪我をして、内心、プロ入りを諦めていたところがありました。そんな中で育ててくれたクラブが、自分の可能性信じて拾ってくれたことは感謝しかない。自分のすべてをかけて、来季から戦っていきたい」

DF監物拓歩(4年=清水ユース/清水内定)
「自分も怪我を通して多くの人に支えられ、サッカーを出来る喜びを感じたので、自分のプレーを通して多くの人に感謝を届けられるように、自分の強みを出して、全力でチャレンジしていきます」

DF鈴木俊也(4年=早実高/大宮内定)
「この4年間で様々な経験をさせてもらった。その中から学んだこと、得たものを力に変えて、大宮の勝利のために精一杯頑張りたいと思います」

MF西堂久俊(4年=市立船橋高/FC東京内定)
「来季からは僕の強みである前への推進力だったり、ゴールへ向かうプレーといった特長を出して、日本の首都である東京を代表するクラブとして、その一員として、クラブの勝利のために全力を尽くしたいと思います」

MF丹羽匠(G大阪ユース/長野内定)
「プロサッカー選手の自覚と責任を持って、少しでもチームの力になれるように頑張っていきたいと思います」

DF平瀬大(鳥栖U-18/鳥栖内定)
「リリースが出てからたくさんの方々からメッセージを頂いて、中には自分と同じ怪我をしているけど、復帰できるように頑張りますと頂きました。そういった意味でも、自分の怪我は無駄じゃなかったんだなと感じさせられたし、僕が試合に出て活躍することが希望になれると思うので、試合に出ることを大前提として、鳥栖が獲ったことのないタイトルを目指したいと思います」

MF山下雄大(柏U-18/徳島内定)
「プロという舞台でプレーできることを嬉しく思います。ただ目標はプロになることではない。一年目から活躍できるように頑張りたいと思います」

FW廣澤真穂(4年=ノジマステラ神奈川相模原ドゥーエ/仙台L内定)
「小さい頃からの目標であったプロサッカー選手というスタートラインに立てたことを嬉しく思います。この先の道のりは厳しくて困難な道になると思うけど、サッカー選手としても、人としても成長していけるように、日々努力していきます」

MFブラフ・シャーン(4年=スフィーダ世田谷FCユース/新潟L内定)
「自分の幼いころからの夢であるプロサッカー選手のスタートラインに立てることを嬉しく思います。私は今までのサッカー人生の中で様々な経験をし、向上し続けること、進化を止めないことを大切にしてきました。これはプロサッカー選手になってからも忘れてはいけない。常に高みを目指して、頑張っていきたいと思います」

(取材・文 児玉幸洋)
●第96回関東大学L特集

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