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[大学]V候補・国士大、まさかの黒星発進

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[4.11 第83回関東大学サッカーリーグ1部リーグ第1節 国士舘大 0-4 慶應義塾大 西が丘]

 V候補の国士舘大はまさかの黒星スタートとなった。前半はMF小島暢明(4年=遠野高)とMF吉野峻光(2年=静岡学園高)の両ボランチが相手最終ラインの裏を的確に狙い、ゴールチャンスをつくり出した。だが、徹底して左サイドを突いてくる相手の攻撃に国士大の右サイドは対応できず。不運なものもあったが、前半からファウルやイエローカードを重ねた。守備からリズムを崩したチームは攻撃面でも時折吉野や柏好文主将(4年=韮崎高)がドリブル突破を仕掛けるものの単発。エース・柏は「完全に孤立しちゃった。チームとして連動していかないと」と課題を口にした。
 不安が残るのは主力数人が試合後に「練習からバラバラだった」と振り返ったことだ。昨年の天皇杯・J1王者鹿島戦でゴールを決めているFW高橋大(4年=盛岡商高)とDF天野恒太(4年=常葉橘高)ら主力は2年生時からレギュラーを務めてきた選手が中心。その選手たちが最高学年となった今年は連係も深まっているはずだった。注目度も当然のように高かったが開幕を迎えてもチームの連動性は高まっていなかった。
 この日けがで欠場した全日本大学選抜MF伊東俊(4年=青森山田高)やMF大竹隆人(3年=三菱養和SCユース)が戻ってくれば、中盤のタレント力、構成力は上がりそうだが、まずは1週間でショックを拭い去れるか。柏は「気持ちの面でチームがひとつになること」を立て直しの第一条件に挙げていた。

(文 吉田太郎)

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