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[大学MOM_30]明治大MF山田大記(3年)_エースが漂わせた危機感

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[大学マン・オブ・ザ・マッチ]
[9.5 第83回関東大学サッカーリーグ1部第12節 明治大 1-1 東海大 駒沢]

 試合後、明治大の全日本大学選抜MF山田大記(3年=藤枝東高)は険しい表情を見せた。「こういうことをしていたら優勝は難しい」。『こういうこと』とは、マッチレポートでも記したように、前半のサッカーを維持できず、後半に失点をしてしまう悪癖のことであった。

 前半は山田を始め、明大の動きは良かった。しかし、奪ったゴールはセットプレーからの1点のみ。山田は前半で4本のシュートを放ったが、いずれもゴールを割ることは出来なかった。後半はボールに触る機会が激減し、ピッチ上をさまよう場面が多かった。
 確かに負けはしなかった。だが、これでOKというわけではない。彼は大学リーグ、ユニバーシアード、そしてJの練習参加に天皇杯と、休みなく戦い続けている。当然、疲労はあるが、エースとしての自覚が、自分への、チームへの戒めを強くしている。
 「もっと幅を利かせてプレーしていかないといけない」。後半はパスが各駅停車となり、全体的に閉塞感を生んでしまっただけに、これを改善していかなければ、自分たちの望む結果は到底出ない。エースの背中からは強烈な危機感が漂っていた。

(取材・文 安藤隆人)

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