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[スポ東]東洋大は強豪に引き分け7位に浮上

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[10.4 関東大学2部第16節 東京学芸大 1-1 東洋大 日体大グラウンド]
 
 第83回関東大学サッカーリーグ2部は4日、東京学芸大と東洋大が対戦。現在2連勝、2試合連続無失点と波に乗っている東洋大は、2位・東京学芸大(以下、東学大)を相手に前半12分にMF本橋(国4・三菱養和SC)のゴールで先制したが、後半に失点し1-1の引き分けに終わった。強豪を相手に勝ち点1を手に入れ、7位に浮上した。

 試合はゆっくり進むかと思われた。しかし、前半12分にいきなり試合は動く。2試合連続ゴールと絶好調のMF本橋(国4・三菱養和SC)がボールを受ける。本橋はそのままドリブルで中央突破、そして右隅に放ったシュートはゴールネットを揺らし、幸先良く先制点を挙げた。

 だがその後、両校ともにカードが連発し、試合は荒れ模様に。その中、前半28分に右サイドを突破したMF中里(国2・大宮Y)がPA内で倒され、PKを獲得する。このチャンスに、キッカーの本橋は左隅を狙うも、ボールはGKにセーブされてしまい、追加点を奪うことができない。さらには相手GKからのPA付近まで届くロングボールにも苦しめられ、パスミスを連発。リードはしていたものの、防戦一方のまま前半を終えた。

 迎えた後半も同じだった。後半16分にはFKからのこぼれ球を押し込まれ、遂に同点に追い込まれてしまう。その後も、GK松下(国1・柏Y)が負傷退場するなど苦しい場面が続くが、DF若狭(国2・浦和学院)、DF黛(国4・市立船橋)の両CBの活躍もあり追加点は与えない。

 しかし、そのディフェンス陣の頑張りに、オフェンス陣が応えることができない。惜しい場面は作り出すも、どうしても勝ち越し点が奪えない。ロスタイムには左サイドからMF勝野(国2・大宮Y)、FW野崎(国1・大宮Y)、本橋とつなぎ、シュートまで持っていくもネットを揺らせなかった。
 
 勝ち点3は得られなかったが、この試合の引き分けによって、若干降格圏内からは抜け出した感はある。残り6試合、1つでも上の順位を目指すためには、1試合も負けられない。

<写真>先制ゴールを挙げたMF本橋

大学サッカーコーナー

-東洋大コメント-
●西脇監督
「下と勝ち点を広げるチャンスだった。引き分けでよし、というわけではない。しかし、お互いに守備が組織的にできているチーム同士で、良いゲームだった。ディフェンスに関しては、みんなよくやっていた。ただ、中盤でのミスパスが多い。(次節に向けて)朝鮮大には前期負けているし、順位でもそんなに離れていないので、絶対に勝ちたい」

●本橋(国4・三菱養和SC)ゲームキャプテン
「PKを決めることができなかったのが、本当に申し訳なかった。点を取りにいきたいと思ったが、完璧に相手GKに読まれてしまった。他にも沢山チャンスがあったのに、それを逃してしまったのも良くなかった。そこを決めなきゃ。DF陣が粘っていてくれていたから、前も頑張らないと。1つ、1つのチャンスをもっと大事にしていきたい」

●黛(国4・市立船橋)
「先制して楽になった。PKを取って、もっと楽になれると思ったけど上手くいかなかった。逆に嫌な雰囲気になったが、点を取られる心配は無かったと思う。この調子で後半も守れば勝てると思ったけどセットプレーで失点してしまった。セカンドを拾えなくて中盤を支配された。前線のプレッシャーが弱かった。ロングボールで何度か裏を狙われたけど落ち着いて対応できた。(次の試合)本橋がまた決めてくれると思う(笑)菅沼も帰って来るからチームはまた盛り上がるし、絶対勝ちたい」

●勝野(国2・大宮Y)
「監督には今日はロングボールが多い相手なので『セカンドを拾え』と言われた。だが、あまり拾えなかった。もっと自分が拾えていれば、楽に勝てたと思う。これからは、もっと自分の特徴のスピードを出していければ。最後のようにドリブルからパスを送れるようにしたい」

●野崎(国1・大宮Y)
「(初出場で)緊張した。緊張して動けなかった。試合に出る前に監督からは、前で競るように言われた。ヘディングでは負けなかったが、自分でボールを落ち着かせようと思って出たのに、何も出来ないまま終わってしまった。(以前DFもしていたが)ユースの時はFWをしていたが、高校最後はDFだった。東洋大にもDFとして入ったが、最近のIリーグではFWで出ている。次の試合には守さん(菅沼)も戻ってくる。守さんが戻ってきても、またAチームで出来るように頑張っていきたい」

(文 スポーツ東洋・菅野滋之) 
(写真 スポーツ東洋・片岡涼)

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