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[大学]早慶戦勝利の慶大と明大が暫定首位に:関東第2節

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 第84回関東大学サッカーリーグ1部は17日、第2節第1日の4試合を行った。
 
 最多25回優勝の早稲田大と同7回優勝の慶應義塾大とが激突した伝統の早慶戦はセカンドボールの攻防戦で優位に立った早大ペースに。清水エスパルス特別指定選手のCB岡根直哉主将(4年=初芝橋本高)を右第5中足骨の負傷で欠いた早大だったが、右SB野田明弘(4年=広島ユース)のオーバーラップなどサイド攻撃からのクロス、CKで相手ゴールへと迫る。だが、慶大は三上佳貴(4年=藤枝東高)と笠松亮太(3年=東京Vユース)の両CBを中心に最終ラインが安定。ほぼ危なげなく守ると、後半41分に途中出場のFW森田達見(2年=川崎F U-18)の折り返しをU-19日本代表MF藤田息吹(2年=藤枝東高)が右足ダイレクトで合わせて決勝ゴール。昨年、早慶戦無敗だった慶大が今回も1-0で制した。

 3連覇を目指す流通経済大と昇格組の順天堂大との一戦は、前半11分にFW武藤雄樹のゴールで流経大が先制。だが順大は28分、前ジュビロ磐田FW岡本達也(4年=磐田ユース)のラストパスから前湘南ベルマーレのMF原田開(1年=磐田ユース)が同点ゴールを奪う。さらに順大は42分、左サイドのタッチライン際から原田が出したパスを受けたMF市原秀篤(3年=千葉U-18)が右足シュート。DFに当たりコースの変わったボールはそのままゴールへと吸い込まれた。順大は後半12分にもゴール前で原田のシュートのコースを変えた岡本のゴールで3-1とリードを広げた。それでも流経大は34分に左サイドから切れ込んだ武藤が追撃ゴールを奪うと、39分にも途中出場のFW高野隆三(4年=流通経済大柏高)からのパスを受けた武藤が右足シュートをねじ込み、同点。武藤のハットトリックの活躍で3-3の引き分けに持ち込んだ。

 昨年日本一の明治大対筑波大は明大が2-0で快勝した。DF谷口彰悟(大津高)、MF玉城峻吾(三菱養和SCユース)、MF上村岬(磐田ユース)、FW赤崎秀平(佐賀東高)と注目の1年生4人が先発した筑波大に対し、明大は後半6分、MF宮阪政樹(3年=F東京U-18)のゴールで先制。さらに33分には全日本大学選抜MF山田大記(4年=藤枝東高)のシュートのこぼれ球を途中出場のFW阪野豊史(2年=浦和ユース)が決めて2-0で勝った。

 昇格組の拓殖大と対戦した昨年2位・中央大は開幕戦を負傷欠場した全日本大学選抜FW林容平(3年=浦和ユース)が2得点。拓大は10番のFW三村真(4年=山陽高)がシュート3本を放つなどゴールを狙ったが、中大は2試合連続の無失点で2-0で快勝した。

[前期リーグ]
【1部第2節】(4月17日)
[国立西が丘サッカー場]
慶應義塾大 1-0 早稲田大
[慶]藤田息吹(86分=補・森田達見)

流通経済大 3-3 順天堂大
[流]武藤雄樹3(11分、79分、84分=補・高野隆三)
[順]原田開(28分)、市原秀篤(42分=補・原田開)、岡本達也(57分=補・原田開)

[埼玉スタジアム2002第2グラウンド]
明治大 2-0 筑波大
[明]宮阪政樹(51分)、阪野豊史(78分)

中央大 2-0 拓殖大
[中]林容平2(3分、30分)


【2部第2節】(4月17日)
朝鮮大 2-3 桐蔭横浜大
日体大 2-3 尚美学園大


【1部第2節】(4月18日)
[国立西が丘サッカー場]
国士舘大 - 神奈川大
駒澤大 - 法政大

【2部第2節】(4月18日)
東海大 - 國學院大
専修大 - 関東学院大
青山学院大 - 東洋大
東京学芸大 - 東京農業大

<写真>慶應義塾大vs.早稲田大
(取材・文 吉田太郎)

大学サッカー特設:関東1部

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