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[大学]王者から勝ち点奪取も順大・原田「勝てた試合」(流通経済大vs.順天堂大)

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[4.17 関東大学1部 流通経済大 3-3 順天堂大 西が丘]

 第84回関東大学サッカーリーグ1部第2節で3連覇を目指す流通経済大と昨年2部優勝の順天堂大が対戦。互いに点を取り合った試合は3-3で引き分けた。

 先制されながらもFW岡本達也(4年=磐田ユース、前ジュビロ磐田)とMF原田開(1年=磐田ユース、前湘南ベルマーレ)の元Jリーガーコンビによる同点ゴールからMF市原秀篤(3年=千葉U-18)、岡本のゴールと3点を連取した順大。一方の流通経済大は2点ビハインドの苦しい試合を強いられながらもFW武藤雄樹(4年=武相高)のハットトリックの活躍により、後半37分に同点に追いついた。
 残り時間5分を切ってからも順大が岡本のラストパスから1年生MF天野純(横浜FMユース)が決定的な左足シュートへ持ち込み、流経大は日本代表DF山村和也(3年=国見高)の決定的なヘディングシュートや武藤のゴール至近距離からのシュートなど互いに決定機をつくりあう。最後まで勝負の行方の分からない熱戦だった。

 だが、王者から勝ち点をもぎ取った順大、2点差を追いついた流経大ともに試合後の表情は不満げだった。関東リーグ初先発だった順大の原田は1得点2アシストの活躍にも「落としたな、という感じ。客観的に見ても自分たちの勝ち試合だった」と引き分けた試合を悔しがった。急性腰痛症を発症したエース岡本が強行出場するなどどん欲に勝利を目指した順大だったが、CB松本光平(2年=三菱養和SCユース)が足を引きずりながら交代した後半34分以降に連続失点。全体の集中力が乱れ、流経大の猛攻に飲み込まれてしまった。「浮き球をバウンドさせてしまったり、やってはいけないミスがあった。自分たちの位置が分かったことは収穫だけど、きょうみたいな試合を落とすとまた2部に落ちることになる。自分たちが通用した部分、通じなかった部分を分析して修正すること」と元Jリーガーのルーキーは最後まで厳しかった。

 一方の流経大も中野雄二監督が「昨年のチームならば追いつくだけでなく、勝ち越していた。まだ力がない」と厳しく指摘。ハットトリックの武藤も「後半は積極的にいくしかなくなくて良くなったけど、4点目の取れた試合」と王者も勝ち点1に満足感はなかった。

<写真>初先発ながら王者相手に1得点2アシストの活躍を見せた順天堂大MF原田
(取材・文 吉田太郎)

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