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[スポ東]東洋大、守備陣が奮闘も得点力不足で連勝逃す

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 第84回関東大学サッカーリーグ戦2部リーグは3日、多摩市立陸上競技場で東洋大-日体大が行われた。東洋大は前節で専大相手に初白星を挙げ、連勝を狙って日体大に挑んだが、結果は今期3回目となるスコアレスドローに終わった。

<メンバー>
▼GK
松下理貴(国2・柏U-18)
▼DF
鈴木康平(国3・前橋育英)
若狭大志(国3・浦和学院)
石津遼太郎(国3・大宮Y)
新里彰平(国4・八千代)
▼MF
中里壮太(国3・大宮Y)
年森勝哉(国1・FC東京U-18)→84分FW野口翔太(国2・市立船橋)
高橋佑輔(国3・八千代)
勝野洸平(国3・大宮Y)→76分MF馬渡和彰(国1・市立船橋)
▼FW
田原春樹(国4・市立船橋)
野崎桂太(国2・大宮Y)→67分MF三田尚央(国1・FC東京U-18)

 立ち上がりから、攻めの姿勢を見せた。しかし、日体大にも攻め込まれ、両者ともがせめぎあう展開が続く。なかなか決定機を生み出せなかったが、前半41分に相手ゴール前に落ちたボールは、攻め合いから一旦後ろに軽く上がった。それをタイミング良く受け取ったFW野崎(国2・大宮Y)が、そのままシュートを決めたが、判定はオフサイド。決定的なチャンスを逃し、0-0で前半が終了した。

 後半も、MF勝野(国3・大宮Y)やMF中里(国3・大宮Y)が中盤でボールをキープし、前線へ繋ごうとするが、チャンスは作れない。逆に終盤になるにつれて、次第に相手にチャンスを与えてしまい、何度もシュートを放たれるなど危ない場面が増えていった。

 しかし、GK松下(国2・柏U-18)を中心に、安定した守備を見せるDF陣は得点を許さない。そして、迎えたロスタイムに最後の攻撃を仕掛ける。前線へ上がったロングボールに合わせて、FW野口(国2・市立船橋)がヘディングシュートを放った。しかし、ボールはバーの上を越え、最後のチャンスもものにはできなかった。そのまま、0対0で試合は終了となった。

 またしても決定力不足に泣き、連勝はできなかった。だが、DF陣の安定した守備は、5戦中4戦を無失点に抑えている。攻撃陣も決して調子が悪いわけではない。とはいえ、得点するには、PA内からの攻撃の決定力を磨いていく必要がある。

次節の東海大との試合では、無失点に抑え、得点を奪い、勝ち点3獲得を狙う。

以下、試合後のコメント

・西脇徹也監督
「攻めどころがない試合だった。だが、落ち着きはあったと思う。風やグラウンド状況が悪い中、1対0か0対0になるだろうと予想していたので、予想通りだった。そこは、良かったと思う。守備は、カウンターで前に出てくる力があったし、無失点で抑えられたが、攻撃陣は決定機を作れない。PA内まではボールを運ぶが、そこから先がなかなか越えられない」

・新里彰平(国4・八千代)ゲームキャプテン
「グラウンドの状態の悪さに加え、今日は、風があってやりにくかった。次節の東海大には、いつも通りのプレーで臨み、勝ちにいきたい」

・勝野洸平(国3・大宮Y)
「チャンスも少なかったが、それをものにできない試合だった。いつもより高い位置でのプレーだったが、積極的に攻撃に加わろうとした。得点できなかったのは悔しかったが、無失点に抑えられて良かったと思う」

・中里壮太(国3・大宮Y)
「後半はこっちが攻める時間のほうが長かったから、勝ちたかった。復帰してから、初のスタメンだったから少し緊張したが、試合が始まってからは大丈夫だった。(DF陣について)安定している。相手へのヘディングが強かったから、少しフィジカル面では、きつかったけど、完璧に崩されたりはしなかった。次節は、練習でアピールして、試合に出たい」

・鈴木康平(国3・前橋育英)
「今日は、0で抑えられて良かった。ここ最近は集中して守備ができている。前線の選手もしっかりと守備してくれているし、チーム全体で守備ができている。ファールが多かったのは、ガツガツと気持ちを抑えている証拠。ただ、ゴール前でのファールは注意しなくてはいけない。攻撃陣? グラウンド状況が悪くて、FWの辛さも分かるけど、やはりチャンスは決めて欲しいという思いはある」

<写真>勝ち点は取れなかったが、守備陣は鈴木を中心に無失点に抑えた

大学サッカー

(文・スポーツ東洋 酒井萌美)
(写真・スポーツ東洋 菅野滋之)

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