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[コマスポ]駒大、黄金ルーキーの1発で3連勝!

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-期待のルーキーが決勝点、これで3連勝!-

 第84回関東大学サッカーリーグ第5節、駒大-順大の試合が駒澤陸上競技場で行われ、駒大は、今冬の高校サッカー得点王の山本大貴の豪快な1発で3連勝を飾った。

 前半の駒大は、序盤から自分達のリズムを掴むため徹底してDFラインの背後にロングボールを放り込む形を繰り返す。最前線には「攻撃の核になって欲しい」と秋田監督も期待を寄せるFWの棗佑喜が構え、パートナーの山本は競り合いのこぼれ球を拾い次の攻撃に繋げる役割を担っていく。

 順大はこのロングボール戦法にはまり、DFラインを下げてしまう。すると攻撃に移った際、常に自陣深くからのビルドアップを強いられ、順大の持ち味である細かいパス回しから相手DF崩していく攻撃がなりを潜めてしまう。思うようにパスが繋がらない順大は単調なロングボールが増え、攻撃は序徐に沈黙していく。「前半、相手は横パスが多く攻撃の形が見えなかった、縦にくさびが入らないのでほとんど怖いシーンは無かった」とMF金正也主将が語る通り、前半は相手に決定的チャンスを作らせなかった。

 そんな順大を尻目に駒大は37分に前半最大のビックチャンスを作る。棗がパスカットしたボールをMF碓井鉄平にいったん納め、その碓井から前線の山本目掛けロングパス。このボールを山本が受けシュート、ボールは際どいコースに飛ぶが、ゴールポストに嫌われた。

 後半は開始4分に試合が動く。酒井隆介のパスを右サイド寄りで受けた山本は独特のステップで中央に持ち込み左足のシュート。これが決まり公式戦初ゴールとなる貴重な先制点を挙げた。

 このゴールについて秋田監督が「シュートのタイミングが他の人と違い、左足は特にタイミングを外すのが上手い」と語ることからも、山本色の強い得点だったことが伺えた。得点後も山本は1点では物足りないとばかりに躍動し、受ける、運ぶ、裏に抜け出すなど様々な種類の違う動きを高いレベルで行い、プレーの引き出しの多さを見せつけた。80分に交代するも、この日はまさに大器の片鱗を伺わせるプレーを披露した。

 終盤にかけ順大の反撃を受ける場面があるが、87分に碓井に代え守備の強い佐光塁を投入。中盤の並びもダイヤモンド型からフラットに変更し、スペースを埋めて相手のパスコースを遮断していく。終了間際は駒大が中央を固めているため順大はサイドからクロスを放り込み続けるが、中央を固める駒大DFを最後まで崩しきれずタイムアップ。1-0で駒大が勝利した。

 1点を守り切れたことについて秋田監督は「ボールを回される場面があったが最後は粘り強くやれたのでは」と満足し、「次節も勝って終わりたいと」いう抱負を胸に4連勝を目指す。

<写真>豪快な決勝点を決めた山本

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(文・駒大スポーツ 田中幸生)
(写真・同 白瀬忠意)

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