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[コマスポ]駒大、早大にドロー。山本&碓井が奮闘もあと一歩・・・

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[駒大スポーツ ゲキサカ版]

=遠のく首位の背中…痛恨の3連続ドロー=

 第84回関東大学サッカーリーグ1部第10節は12日、古河市立古河サッカー場で駒大ー早大を行い、両者譲らず0ー0の痛み分けに終わった。首位・明大を追走する駒大にとっては、痛恨のドローゲームとなった。

 「ゴールが遠かった」。秋田浩一監督のこの一言が、試合をそのまま表していた。相手の2倍近い11本ものシュートを放ちながら、最後までネットを揺らすことができず。二度もバーを叩くなど、ツキにも見放された。

 序盤はツートップの肝付将臣(3年=熊本学園大付属高)と山本大貴(1年=ルーテル学院高)になかなかボールが収まらず、早大に押し込まれた。だが、「センタリングに対しての守備の意識を強く持って」MF金正也主将(4年=神戸科学技術高)がしっかりと対応。相手に決定機を与えない。

 すると、「(途中から)勝てるようになってきて、チャンスを作れた」という言葉通りに、肝付が前線で相手DFに競り勝つシーンが増えはじめ、相手のゴールに向かうプレーが多くなる。24分にはMF碓井鉄平(1年=山梨学院大付属高)のスルーパスに抜け出したDF酒井隆介(4年=名古屋ユース)が右足でシュートを放ったが、これはGKに阻まれた。

 後半に入ると駒大の攻撃は勢いを増し、58分に最初の決定機が訪れる。DFラインの裏へ抜け出した山本がゴール前まで独走すると、どフリーのMF湯澤洋介(2年=矢板中央高)にラストパス。ビッグチャンスだったが、右足ダイレクトで放った湯澤のシュートは、コースが甘く相手GKに弾かれた。続く62分、MF奥村情(2年=名古屋ユース)のスルーパスから抜け出した酒井が右足を振り抜いたが、これはバーに当たってしまう。74分にも碓井の左クロスを奥村がダイレクトボレーで狙ったが、これもバーに弾かれ得点ならず。最後まで早大ゴールをこじ開けられなかった。

 「内容より結果という話をしたけれど、勝利につながらなかったのが残念だった」。先週末の総理大臣杯予選からトップチームに復帰したMF笠井雄太(4年=駒澤大学高)は、落胆の色を隠せなかった。この日も勝利を挙げた首位・明大との差は10まで広がり、その背は遠のくばかり。何としても勝ちたかった、勝たなければいけない試合で、得点だけが足りなかった。

 秋田監督は「守備面では回されても最後の縦に入ってくるボールをしっかり体をつけて対応できた。簡単に外されなくなったのは進歩」と一定の評価を与えた。伝統の“駒大サッカー”の根本となる、粘り強い守備というベースは出来上がりつつある。だからこそ、決定力不足という課題がより一層浮き彫りにする試合となってしまった。

<写真>SBながら積極的に攻撃参加したMF酒井

(文 駒大スポーツ・近藤信太郎)
(撮影 同・東條貴史)

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