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主将・葛城2アシスト、桐蔭横浜大が大逆転劇(桐蔭横浜大vs.尚美学園大)

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[6.19 関東大学2部L第11節 桐蔭横浜大 3-2 尚美学園大 尚美学園大G]

 第84回関東大学サッカーリーグ2部第11節の桐蔭横浜大対尚美学園大戦が19日、埼玉・尚美学園大グラウンドで行われた。前期リーグ最終節となる今試合、桐蔭横浜大が3-2で勝利。桐蔭横浜大は6位へ浮上し、良い形で中断期間を迎えた。

 9試合振りにピッチに戻ってきた桐蔭横浜大主将・MF葛城翔(4年=九州国際大付高)が大逆転劇の主役を演じた。故障の影響で第2節以来となる出場に、本人は「まだ蹴るのが怖くて、ケガした足じゃないほうでほとんどやりました」というが、パス精度は正確だった。

 立ち上がりから苦しい状況となる桐蔭横浜大。前半3分、1対1の対応で後手に回り、同20分にはFKから頭で決められ、立て続けに失点。八城修監督が試合前に話した3つのプラン「1対1でやられない」「つまらないファールをしない」「セットプレイでやられない」のいずれをも破る形でのスタートとなってしまう。

 しかし、そこからが葛城の復帰劇の始まりだった。暑さから互いの足が止まり始めた前半終了間際の40分。FW西谷一樹(4年=修徳高)が左サイドPA手前でFKを獲得するとキッカーはもちろん葛城。西谷にしっかり合わせ、まずは1点を返す。

 直後の41分にもこの2人のホットラインから同点ゴール。右サイドに流れた葛城が出した浮き球のパスから、GKの位置をよく見た西谷が確実に決めた。

 復帰後の初戦ということもあり、葛城は後半17分にベンチへと退くが直後の19分、FW大園良介(4年=城山高)がMF新貝亮太(3年=浜松開誠館高)のスピードあるクロスに頭で合わせ決勝弾。試合はそのまま終了し、桐蔭横浜大が0-2から3-2の勝利という大逆転劇を演じた。

 葛城の離脱後、一時は4試合連続無得点の試合が続いた時期もあった。その後、なんとか2連勝し迎えた今節。チームが上向きになってきた今、主将の復帰が重なって、3ゴールでの白星獲得。主力が揃う後期リーグ戦、追い上げる力はあるだけに期待がかかる。


<写真>決勝ゴールを決めた桐蔭横浜大・大園(左)
(取材・文 片岡涼)

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