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[早スポ]早稲田大、早慶戦後コメント

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[早稲田スポーツ ゲキサカ版]
[6.25 第61回早慶サッカー定期戦 早稲田大 0-2 慶應義塾大 国立競技場]

 第61回早慶サッカー定期戦が25日、東京・国立競技場で行われ、全日本大学サッカー選手権優勝11回の早稲田大と同3回の慶應義塾大が対戦。伝統の名門対決は慶應義塾大が2-0で勝利した。以下、試合後の早大監督、選手コメント

●古賀聡監督
―率直な感想をお願いします
「最後まで戦う姿勢をみせて、あきらめずに戦かってくれた選手たちは良かったなと思います」

―1点目はFKでの失点。選手たちに焦りは見受けられましたか?
「いや、焦りは特にはなかったと思うんですけど。ちょっと前半バイタルエリアのところ、ボランチとセンターバックのところでスペースを与えてしまって、そこのところを起点に相手の河井君(慶大)中心にチャンスを作られてしまって押し込まれる状況が続いたのでそこを修正しようと後半は望んだのですが」

―途中は相手の早いパス回しにも苦戦しました?
「コンパクトに保つことができなくてラインを保てなかったので、そこのところをうまくつかれてボールを動かされたなという印象です」

―今日は4枚のカードを使いました。それぞれの交代の意図は?
「もう攻撃的に行こうということですね。(中野)遼太郎を前でボールを受けさせて展開したりとか、皆川も積極的に背後に出れるのでそこでアクションを起こしてシグナルにしようと。柿沼についても、トレーニングで調子が良かったのでいつ代わっても攻撃的に仕掛けられると思ったので投入しました。小川に関しては、幸田を前で使いたかったので、菅井をサイドに出して幸田を前にだして攻撃に絡ませようと思いました」

―最近の敗因は、メンタル面にみますか、それとも技術面にみますか?
「今日はしっかり最後まで戦えてましたんで、あとは技術の部分、個人の能力を伸ばすことと、グループ戦術のところで足りないものが浮き彫りになっているので夏の2ヵ月の間で練習させて後期に繋げたいと思います」

―監督自身初の国立での定期戦でした。いかがでしたか?
「本当にもう素晴らしい舞台を多くの方の尽力、ご協力で作っていただいて。でもそれに応えることができず申し訳ない気持ちでいっぱいです。来年は是非勝ちたいと思います」

●MF岡根直哉主将(4年=初芝橋本高)
―結果を振り返って?
「内容的には、もっと点を取られてもおかしくなかった。運もあるけど、内容からみたら当然だと思います。自分のプレーも良くなかったですし。もっと楽しみたかったですけど、悔しすぎて何も言葉が出てきません」

―前半立ち上がりは五分五分の戦いだったのでは?
「入りは悪くなかったと思います。ただ失点して、相手に勢いがついてしまいました。後半も立て直す所で失点して、こっちの勢いが潰されたと思います。ボールが落ち着かず、90分間バタバタしてしまいました」

―試合前に要注意と話していた慶大の河井選手と、1対1のシーンもありましたが?
「ポジショニングで、7番が裏をつくことで、河井の所でうまいことやられてしまいました。FWをどうにかしたかったけど何もできなくて、技術と経験のなさを感じました]

―ワセダはなかなかボールをつなぐことができませんでした?
「最近のゲームはいつもそういう感じで、でもどこを直したらいいのか、自分でもわかりません。自分が試合に出てからこれまで勝てていないですし、自分のプレーも良くないのでプレーの質を上げて自信を持ってやっていくしかないです。中盤で、僕もボランチの出来が悪くて、ゲームメークができず単調になってしまいました。雰囲気に飲まれてしまったし、ボールに触れなかったです」

―途中から、中野選手とのボランチでした。初めての組み合わせなのでは?
「紅白戦でやっていて、その試合が結構良かったので監督も使ったと思います。(中野)遼太郎と皆川が入ってリズムが出来たし、最初からボールを回せていたらと思いました」

―ご自身のボランチについて?
「ボランチは経験が浅いので、しんどい部分はあります。なんでこんなに勝てないのかわかりません。センターバックはプレーの正解がわかるけど、ボランチは毎回探り探りで、正解がわからなくて苦しいです。もっと自信を持って、リードしてボールに触りたいです」

―今日は「最初で最後の早慶戦」と意気込んで臨まれました。実際にピッチに立って、いかがでしたか?
「いい環境でやることができて楽しかったです。ただ一万人の前で、僕も緊張してしまいました。内容的にも、サッカーは全く楽しめなかったです。でもまたああいう大勢の前でプレーしたいと思いました」

―試合後、最後にピッチを去ったのが岡根主将でした?
「自分が試合に出てから勝ててないですし、大学通していいことがないなと思って。人生って難しいなと思いました。高校まではいつも勝ってばかりだったけど、大学までいったらうまくいかないことが多いし、自分のプラン通りにいかなくて辛いです。今日は、サッカーをやってて楽しくないと思ってしまいました。でもこれからそういう世界にいきますし、こういう経験をから成長できると思うので、これからがんばっていきたいです」

●DF野田明弘副将(4年=広島ユース)
―0-2という結果について?
「あんなにたくさんの観客の前というすばらしい舞台を準備してくれたのに全力で戦ったとは思うんですけどそのうえで0-2という結果だったということは残念だし悔しい気持ちでいっぱいです」

―どのような気持ちでこの試合に臨みましたか?
「昨季も慶大に負けていたし、前期も負けてたのであと4年生が最後ということで勝って気持ちよく終わりたいなという気持ちでした」

―球際の競り合いで負けていた?
「ディフェンスラインと中盤の間でスペースがあったのでそこでうまく相手の河井にボールを持たれてスペースを利用されながら攻められてしまったということでなかなか自分達の背後、裏にボールがこぼれる場面が多かったと思います。気持ちという部分では負けていなかったと思うんですけどそういった戦術的、相手の攻め方をうまく対応できなかったというのがあります」

―ハーフタイムでの指示は?
「まあ別に1点しか決められていないし、全然下を向く必要はないので後半はもっと運動量を増やして点を取りに行こうということとディフェンスラインと中盤でうまく相手の10番と7番に起点を作らせないようにはっきりファーストディフェンダーをだれにするかというケアをしっかりしていくということがありました」

―セットプレーにおいてトリッキーな形で得点を狙う場面もありました?
「そうですね、コーナーキックなんですけどリーグ戦とかでも入っていたのでうまくはまれば得点になるということは分かっていたことなのでそこは考えてました。あとは畑尾も岡根も強いのでそこはトリックプレーというよりもふつうに正確にキックすれば中が合わせてくれるのを信じて蹴るしかないなというところだったと思います」

―早慶定期戦はこの試合で最後になったがまだ今季の試合はまだ半分残っている。この試合で生かさなければならないことは?
「本当、最後の定期戦だというのに負けたことに対しては本当に悔しいというか情けないという気持ちでいっぱいなので、今までこれだけ負け続けてもう負けて学ぶことは何もないと思うので悔しい気持ちをバネに練習するしかないと思います。今回の試合を通して今後につなげていきたいことはある程度バイタルエリアを後半は支配しながらサイドに振るという形はできていた部分だと思うのでそこからシュートまで、決定的なチャンスに持っていくことや守備はもちろん難しいこともあると思うんですがゼロに抑えることを意識することだと思います。それでも1からやり直すということではなくて今までやってきたことをしっかりもう一度見つめ直してそっからさらに夏走ったりしてチームの意識を共有することでさらに上乗せできたらいいなと思います」

●DF小川諒(4年=柏U-18)
―短い出場時間だったが、どんなことを考えてプレーしたか?
「雰囲気が良くなかったので4年生の自分が入ることで精神的に落ち着かせて、攻撃につなげたいと思って入りました。球際で負けないで簡単に前へつなくことを意識しました」

―ベンチではもどかしい思いで戦況を見つめていたのでは?
「自分が入ればもっとこういう風にできるんじゃないかというのは思っていましたけど、それは実際に中で戦っている選手にしかわからないこともあるのでなんとも言えないですね。正直もっと長い時間が欲しかったですけど、これが今の自分の立場なんで仕方ないです。『小川がいないとダメだ』とスタッフの方やチームメイトの信頼を勝ち取れるように頑張りたいです」

―最後の早慶戦だったが?
「本当に多くのファンの方に来て頂いて、また、たくさんの関係者の方にも尽力していただいたのにも関わらずこのような結果となって本当に申し訳ない気持ちです」

―ワセダの力はこんなものではないと思うが?
「僕たちは強くない。それがここ最近ではっきり感じられたと思います。これから2ヵ月の中断期間をどんな意識で過ごすかが本当に大事になってくると思います。一つ一つのプレーへのこだわりを自分にも仲間にも要求していきます。戦えるメンバーは揃っていると思うので、頑張ります」

●GK菅野一弘(4年=早稲田実高)
―今日のチーム全体のコンセプトは?
「歓声がかなりすごいので、とりあえず前に押しこんでからっていう考えだったんですけど、逆に慶大のプレスが早かったので、押し込まれる形になってしまいました」

―1失点目は直接FK?
「昨日から壁の作り方とかを練習していたんですけど、自分が無回転シュートに対応できなかったという、対策云々以前の個人的な問題だと思います」

―先制されて以降、DFが前がかりになりカウンターを狙われる場面が増えたが?
「点を取られていたので、早慶戦ということもあるし、点を取りたかったので、リスクを負うのは致し方ないと思います。自分も一番後ろからそういう指示を出していたので、確かにカウンターをくらう場面はありましたけど、そのことに関しては指示を出したことに後悔は無いです」

―終盤には菅野選手自ら前線に上がりパワープレイに参加した。意地もあったのでは?
「どうしても自分が出た去年、今年と1点も取って無かったので・・・お客さんはやはり紺碧の空が歌いたくて来ている人も多いので、絶対に1点取るために、少しでも脅威になれればと思って上がりました」

―チーム全体の反省点は?
「今日に関して言えば、どういう風に試合を作るかというのが全然かみ合ってなかったので、そういう部分を夏の2ヵ月で積み上げていかなければいけないです」

―菅野選手個人としての反省点は?
「自分はGKなんで、先に点を取られてしまうとどうしても厳しくなるので、しっかりと点を取られないように自分の全ての能力を1ランク上げた、一皮剥けた状態で後期に望みたいと思います。インカレにいけなければ、サッカーは終わってしまうかもしれないので。期待していてください」

―もう一度、インカレ決勝で国立に戻ってくる?
「そういうことです」

●MF鈴木隆司(4年=川越高)
―試合を振り返って?
「悔しいし、みんなに申し訳なかったです」

―途中交代について?
「きょうは自分的には動けてたし、まだいけると思ってました。でも監督の決定に不満はないです」

―終始慶大に中盤を支配されてしまいました?
「うちのディフェンスとセンターバックとボランチとフォワードと俺ら中盤がバランス悪かったし、間延びしちゃってました。自分ももっと絞って、中にディフェンスもできたら良かったんですけど難しかったですね。慶大も上手かったです」

―慶大にインターセプトを数多くされ、プレスもかなり強かったように思いますが、その中で得意の攻撃を生かすために意識したことは?
「積極的に裏を狙っていくのを意識して、前半は何本かできたんですけど決定機を全然作れなかったのでそれはどうしようもないですね」

―その中でも素晴らしいパスや守備への貢献が見られました?
「いや、本当に夢のピッチだったし、その舞台で自分なりのプレーはできたと思うんですけどチームは勝てなかったので…。でも幸せでした」

―重なりますが、夢であった国立のピッチはいかがでしたか?
「やっぱりあそこに立てたっていうのはすごい幸せでした。感慨深かったです」

―試合後の涙は悔しい涙ですか?
「そうですね。みんな応援来てくれてたし、スタッフ全員がこんないい舞台を整えてくれたのでみんなで勝って、校歌とか歌いたかったです。あれだけ慶大が喜んでいるのを見ると悔しかったですね。俺らが勝ってみんなを喜ばせたかったです」

―早慶戦を経て、これからに向けて新たな闘志はわきましたか?
「そうですね。通用する部分と通用しない部分っていうのが分かったので、もう1回1月にインカレの決勝でここに戻って来れるようにチーム一丸となってやっていければなと思います」

●FW皆川翔太(4年=ヴェルディユース)
―今日の試合を振り返って?
「そうですね、とにかく残念でした」

―後半の途中からの出場でしたが、なにか監督からの指示はありましたか?
「ボールをどんどん引き出してこいと言われました。前で動かせていなかったので。あと、相手のスペースに入っていくということを言われました。それが自分の良さでもあるので」

―最後の早慶戦でしたが、ピッチにたってみてどうでしたか?
「実際ピッチに入ってみると、普段と変わらないなと感じました。逆に、アップ中やピッチの外にいたときの方が緊張しました。観客の多さに驚きましたが、中に入ると落ちついてプレーができました」

―すごく気持ちが入っているプレーのように感じました?
「やっぱりそう見えましたか。僕はサッカーをやらせてもらっているという立場なので、支えてくれている親や仲間や周りの人たちに僕が返せるものは、全力でやるってゆうことだと思うので、全力でやりました。観ているみなさんにそれが伝わってもらえたならよかったです。結果は残念でしたが、でもこれで引退ってゆうわけではないので、後期に向けてまたやっていこうと思っています」

●FW小井土翔(千葉U-18)
―試合後の率直な感想は?
「正直悔しいって気持ちです」

―国立のピッチに立って、特別な
思いはありましたか?
「試合中はなかったですね。でも試合が始まる前は応援してくれる人がいっぱいいたので、その人たちのためにも勝ちたかったんですけど、勝てなかったので残念です」

―前半のフリーキックの失点は痛かったですね?
「そうですね。でもやっぱり前半も押し込まれる時間が多くて、立ち上がりが良くないので今後立ち上がりの改善をしないといけないですね」

―ハーフタイムにチームで話し合ったことは?
「相手の中盤2枚とウチの中盤2枚がマッチアップしている関係で、バイタルエリアをうまく使われていてそこから攻撃を作られたのでそこをケアしようということでした。後半はそれはよくできていたと思います。そのことが前半からできていればよかったですね」

―小井土選手は中盤まで下がってプレーするシーンが多かったですね?
「そうですね、前半は裏を狙おうと思っていたんですけど、後半からは中盤で起点を作ろうと思っていました。後半途中から裏を狙うタイプの皆川さんが入ったので、自分が受けて起点を作るというのを大事にしました」

―自分のプレーには満足しているか?
「やっぱり点を取らないと納得はできないです」

―チーム全体としてパスミスやトラップミスが多かったが?
「前半特に多かったので、そこはよくないですね」

―具体的な敗因は?
「今はまだビデオとか見ないとわからないのが正直なところで、今は(結果を)受け止めて今後につなげたいです」

―この敗戦がチームに及ぼすものは?
「やっぱりここまで負けたらこれ以上下に下がることはないのでこれからは上に行けたらいいなと思います」

―この負けをどう生かしていきたいか?
「後期全勝して、インカレの決勝でここに戻ってこれるようにしたいです。個人的には得点に絡んでいきたいです」

●MF奥井陵(3年=履正社高)
―試合の感想は?
「慶應と技術的にも精神的にも差があったけれど、みんな全力を出し切った上での結果。後期リーグ戦開幕まであと2ヵ月あるので、レベルアップしないと勝てないと思いました」

―去年に続いての出場、気持ちに変化は?
「去年は負けている状況での途中出場だったので、流れを変えようと思いました。今年は最初から出られたので、チームを、4年生を勝たせたかったんですけど…悔しいですね」

―攻撃の形が作れなかった原因は?
「相手はプレッシャーをかけられてもボールを失わなかったんですが、僕らはちょっとプレッシャーをかけられただけですぐにボールを奪われてしまって、サポートもいなかった。中盤の距離感であったり、一人ひとりがボールを失わない技術があればもっと余裕が生まれたと思います。前半でボールを取られてからの切り替えが遅くてスペースが空いてしまったのでハーフタイムに運動量を上げていこうという意識の統一をしました」

―後半立ち上がりでの2失点目は痛かったのでは?
「そうですね。前半1点差で折り返したので、後半は絶対にやってやろうと言っていたんですけど。審判の判断なので仕方ないですけど、あの時間帯に失点してしまったのは、その後に影響したと思いますね」

―イエローカードについて?
「カズさん(=幸田一亮)が後ろからボールを取られたのでファールかなと思ったんですが、審判が取らなかった。しょうがないです。言っても(判定は)変わらないですけど、自分自身で納得できなくて、ちょっとカッとなってしまって。もっと冷静に対応できたら余分なカードをもらわなくて済んだかなと。リーグ戦ではカードも響くので、もっと冷静にプレーすることが大事だと思います」

―途中交代について?
「実際後半もチャンスを作れなかったし、フィニッシュで終わる回数も少なかったので。悔しかったですけど、相手が2人いてもそこを突破できなければ高いレベルではやっていけないので、もっとアグレッシブに、ボールを奪われない選手にならないと」

―この結果をどう次につなげるか?
「慶應は一人一人が集中を切らさずに90分戦ったので、そこは素直に見習うべき。90分間通して全力を出して戦いきることは難しいですが、それをやらなければ勝てない。この敗戦を糧にレベルアップできれば良いです」

●MF柿沼貴宏(3年=大宮ユース)
―率直な感想をお願いします?
「負けたことに関して、悔しい気持ちでいっぱいです」

―FKでの失点や、試合内容を見ていてベンチの雰囲気はいかがでしたか?
「そうですね、まぁFKの失点はしょうがないっちゃしょうがないんですけど、その他流れの中で失点してしまうのは自分達のミスがあるので、その部分含めてベンチから盛り上げていければいいと思っていました」

―交代において自分の役割とは?
「前線の選手は準備しとけって言われたので、3点取らなきゃ勝てない状況だったんで、ゴールに向かう姿勢は要求されていたのかなとは思います」

―監督からは何か指示はありましたか?
「特にないですけど、思い切っていけと言われました」

―初の国立はいかがでしたか?
「サッカー人生の中で国立の芝踏んだのは初めてだったんですけど、まぁ緊張はしましたけどいつも通りできたので違和感はなかったです」

―では思い通りできた?
「まぁサイドハーフで使われたんで、サイドに張るだけじゃなくて中に入ってDFはボランチからパスを受けて前を向くっていうのを練習から要求されていたのでその点では良かったかなと思ったんですけど、もっとゴールに向かう姿勢を見せれたらよかったと思います」

―来年は勝ちたいですね?
「今の4年生が築きあげてきてくれたものは大きいと思うので、それを来年僕達が引き継いでどんどん下の代にも伝えて良い影響を与えられたらなと思います」

●MF山中真(3年=柏U-18)
―試合を振り返って?
「個人的にも組織的にも慶應のほうが高いレベルでサッカーをやっていて、もっと自分達のレベルを高めていかないとこれからの戦いで厳しいかなと感じました」

―シンプルなパス回しが出来ていなかったが?
「慶應が前からプレッシャーをしに来ていたので、中盤でボールをもらうことがなかなか難しいところがあったんですけど、そこを恐れずにみんなが共通していいポジションをとって、自信を持ってやればやれないことはなかったと思うんで、悔しいです。責任を感じています」

―大観衆を前にプレッシャーは?
「大勢の方に来ていただいて、立ち上がりの時は少し緊張した部分もあったんですけど、後半にはなくなりました。もっと最初から自分達のサッカーをできるようにしないと、上のレベルにいけないと思うので、まだまだ未熟だと思います」

―後半開始早々の2点目は痛かったのでは?
「「先制点を取られた時点であまりよくなかったですけど、1点差ならまだ取り返せる自信はあったし、そこで2失点目を喫してしまいました。カズさん(=幸田一亮=スポ4)が倒された時、正直審判の判断もどうかと思いましたけど、僕たちは笛が鳴るまでプレーしなければいけないので、そこはチーム全体でカバーすべきでした」

―後半10分で交替となってしまったが?
「悔しかったですね。せっかくスタメンで起用されたのに、チームの力になれなかったので本当に悔しいです」

―きょうの試合をどのように次につなげるか?
「きょうの試合で自分達の個人としてもチームとしてもレベルが低いということがわかったし、これから後期に向けてレベルアップしていかないと厳しい状況っていうのは変わらないと思うので、中断期間に一人一人がレベルアップして、組織としてももっと強くなれるようにやっていきたいと思います」

●DF菅井順平(2年=浦和ユース)
―0―2という試合結果について?
「きょうはみんな気合入っていて、見に来てくれた人や監督やスタッフの方たちへいい結果を残したかったんで、負けという結果は本当に悔しい結果だと感じています」

―きょうは守備の時間が長かったが?
「そうですね、いいようにや
られてしまったというのがありますね。慶応のやりたいことをやられてしまいました。後半に(中野)遼太郎さんが入って自分たちのしたいサッカーが徐々にできたかなとは思いますが、0―2だったってことや相手のカウンターへの対処に終始してしまったりしたので、相手につけこむ隙がなかったかなという感じですね」

―全体を通しての敗因は?
「去年完全にやられてしまい、もちろんピッチに立っている選手で戦わない選手はいないし、一生懸命やるというのは当たり前なんですけど、やはり一人ひとりの技術であったり気迫であったりが相手の方が一枚上手であったのが敗因であったと思います」

―大勢の観衆の中で行われた早慶戦。そのなかでの菅井選手の役割は?
「早慶戦は毎年大勢のお客さんが
入ってくれて、自分は派手なことはできないですけど選手なんで2失点してしまったのは残念でした」

―今後へ向けての意気込みを?
「後期へ向けてまずしっかりリフレッシュをして、もう一回ゼロからのスタートだと思うんで、しっかり練習をして基礎からレベルを高めていきたいと思います」

●DF畑尾大翔(2年=F東京U-18)
―プレーを振り返って?
「雰囲気に押されて、ワセダのサッカーが出来ませんでした」

―国立は違いますか?
「そうですね・・・。お客さん多いし。応援がすごくて、とくに金管系の楽器がサッカーの試合では聞きなれなくて。こういうところでも普段どおりできるようになりたいです」

―2回目の国立
「「試合前は分かってたんですけど、いざ試合が始まると・・・全然ダメでした。自分、国立とは相性が悪いんですよね」

―高校時代の高円宮杯ですか?
「そうそう。だから、国立でいい思い出を作りたいです」

―試合後、悔し涙の訳は?
「やっぱり、自分に腹が立ちましたし、チームを引っ張ってきた4年生の最後の早慶戦でもあったので、笑顔で終われるように、なんとか恩返しをしてあげたかったからですね」

―4年生は教育実習先の生徒さんが来てましたね?
「僕も教職取ってるんで、うらやましいですね」

―試合後、奥井選手も子どもたちから声を掛けれられていました?
「はい、あれはワセクラの子たちです。僕もボランティアで教えてます。あいつらは本当に空気が読めないんですね(笑)。負けて落ち込んでるのに大声で呼ぶなんて。去年、僕それと同じことをされて、後日の練習で『あれはダメだ』って言ったのにな(笑)」

―今後の目標を?
「早慶戦で言えば、0-3、0-2ときてるんで、来年は・・・。0-1とは言わず、どんどんいい方向に持っていきたいです。後期リーグも残ってるんで、勝って4年生を笑顔で終わらせたいです」

(取材・文 早稲田スポーツ新聞会)

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