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[総理大臣杯]国士舘大、インカレ王者・明治大撃破!!

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[7.6 総理大臣杯全日本大学サッカートーナメント準々決勝 国士舘大 2-0明治大 長居第2]

 第34回総理大臣杯全日本大学サッカートーナメント準々決勝、大阪・長居第2陸上競技場の第2試合では、関東リーグ現在4位の国士舘大(関東4)が、昨年度インカレ王者で現在、同リーグ首位を独走している明治大(関東1)に下克上。2-0で勝利し、中京大(東海)と対戦する準決勝(8日)へと駒を進めた。

 関東リーグ第3節(4月24日)以来の対戦となったカード。リーグ戦での対戦時は、終始国士舘大が主導権を握るも、明治大が後半45分にPKを決めて、かろうじて勝利した。そして迎えたのが、今回の全国の舞台での再戦。国士舘大の選手たちは、この日、試合前から「リベンジ」と口を揃えながら試合に臨んだ。

 立ち上がりから積極的に攻めたのは、明治大。前節はボランチだったMF田中翔大(3年=川崎F U-18)が、この日は左SHとして出場。左サイドから果敢に攻め込み、前線へとパスを供給するが、再三のチャンスをいずれも決めきれない。すると次第に流れは国士舘大へ。前半24分、FW田中俊哉(3年=札幌一高)とのワンツーからFW松本祐樹(4年=西武台高)がミドルシュートを決め、先制する。さらには26分、左サイドで裏に抜け出した田中がドリブル突破。PA内に進入すると自らシュートを打ち、追加点を獲得した。

 まさかの2点のビハインドに、明治大は焦りが見え始める。0-2で迎えた後半には、MF田中恵太(3年=三菱養和SCユース)に代わり、ピッチに入ったMF山村佑樹(2年=F東京U-18)が必死にボールを追いかけるが、上手くつなぐことが出来ず、時間だけが過ぎていく。後半11分には、カウンターからFW山田大記(4年=藤枝東高、ジュビロ磐田加入内定)の技ありのループシュートも、この日好セーブを連発したGK山田賢二(4年=室蘭大谷高)に阻まれた。

 その後も明治大は怒涛の攻撃で、試合を通して、18本ものシュートを放ったが、ゴールを奪うことは出来ず。0-2のまま試合は終了。国士舘大がインカレ王者にリベンジを果たし、準決勝進出を決めた。

 準決勝は国士舘大と中京大の一戦となるが、奇しくも両チームは大阪での宿舎が一緒。大会期間中、同じ屋根の下、過ごしてきた。宿舎内の食堂で顔を合わせることも多く、両首脳陣の間での「準決勝で当たれたらいい」という会話が実現することとなった。前年度総理大臣杯王者・福岡大を倒した中京大と前年度インカレ王者を倒した国士舘大。「同じ釜の飯を食った」両チームの対戦は、熱いカードになりそうだ。  

<写真>先制点を決めた国士舘大・松本
(取材・文 片岡涼)

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