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[ケイスポ]慶應義塾大、全国舞台・準々決勝で夢潰える

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[慶應スポーツ ゲキサカ版]
[7.6 総理大臣杯全日本大学サッカートナーメント準々決勝 仙台大 3-2 慶應義塾大 堺NTC]

 第34回総理大臣杯全日本大学サッカートーナメント準々決勝(6日)、仙台大対慶應義塾大戦が堺市立サッカー・ナショナルトレーニングセンターメインフィールドで行われた。試合は3-2と仙台大が接戦をものにし、ベスト4進出。慶應義塾大にとっては2日前の快勝から一転、悔しい敗戦を喫し、ベスト8でこの大会を去ることとなった。

 序盤、不安定な立ち上がりの両チーム。10分に慶大FW河井陽介(3年=藤枝東高)のサイドネットへのシュートや15分の仙台大MF森田光哉(3年=青森山田高)のシュートをGK中川翔太(3年=國學院久我山高)がファインセーブで抑えるなどどちらもピンチを迎えるが、何とか切り抜ける。

 そんな中迎えた28分、慶大はFW深澤良(4年=清水東高)のクロスを仙台大DFがクリアミスし、そのボールを拾ったMF横川達郎(4年=渋谷幕張高)がシュート。これがゴールネットを揺らし、慶大が先制する。その後、一進一退の攻防を見せる両チームであったが、41分、自陣でボールを奪われた慶大は一瞬の隙を突かれ同点。1-1で前半を折り返す。

 後半、追加点を奪って突き放したい慶大は13分、15分と立て続けに決定的なチャンスを作り得点は時間の問題かと思われた。しかし迎えた20分、「マークを見失った」(イ・ウヨン監督)慶大ディフェンス。フリーでペナルティエリア内に侵入したMF山崎航太(4年=仙台ユース)にGKが交わされ、逆転を許してしまう。
 同点にしたい慶大は直後、FW川久保理(2年=國學院久我山高)を投入し反撃にかかろうとする。しかし32分、中盤の要であるMF藤田息吹(2年=藤枝東高)がこの日2枚目のイエローカードで退場。慶大は一人少なくなり劣勢に立たされてしまった。

 その後36分に3点目を叩き込まれ、万事休すかと思われたが40分、クリアミスのボールを拾ったMF大塚尚毅(3年=滝川二高)が強烈なシュート。これがゴールネットに突き刺さり1点差に迫った慶大はロスタイム、河井のFKにDF笠松亮太(3年=東京Vユース)がダイレクトで合わせるもGK真正面。必死の追撃及ばず全国での挑戦は準々決勝で終りを告げた。

 先制点を挙げ、序盤はプラン通りに試合を進めた慶大。しかし数多くのチャンスがあった中で追加点が決め切れなかったことが、後に大きく響いてしまった。悔しい敗戦で終わった総理大臣杯。しかしこの2試合の経験は決して無駄ではないだろう。「もう一度全国の舞台に立つために」(DF三上佳貴主将、4年=藤枝東高)、慶大の挑戦は続く。

(取材・文 慶應スポーツ新聞会)

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